日々是食欲

福岡の揚げものがレベルアップ中

2019年03月14日 21:00 by 弓削聞平

前にもどこかで書いたかもしれないけれど、福岡って元々揚げもの専門店が少ないんですよね。ここでいう揚げものっていうは天ぷら、とんかつ、串カツあたりのこと。東京とかだとやっぱ天ぷらとかとんかつとかってうまい専門店がたくさんあって(ま、人口が多いってのもありますが)、こだわりが強い店も多いし、関西は言わずとしれた串カツ文化が根づいてるけど、福岡ってそういう店がすごく少なかったんですよね。もう四半世紀前だけど「美味本」とか作ってるとき、「天ぷら」とか「とんかつ」のページって他ジャンルに比べてすごく少なかったのを覚えてます。実は「天ぷらのひらお」とかも店舗展開を始めたのって割と最近なんですよね。そういえば30年くらい前だと思うけど、串揚げに関しては(串揚げと串カツの違いについてはまた別の機会に。興味がある人はググってください)、福岡発の「喝」っていう店が流行って店舗展開したり、そこを卒業した人が店を出したりしてけっこう串揚げブームみたいになったんだけど、その後はちょっと落ち着いたかなぁ。「喝」はちょっとオシャレな感じだったし、創作串もあって女性にウケてたなぁ。やっぱりデートで使えるとか女性だけで行けるってヒットのポイントですよね。焼鳥にしても焼肉にしても、男ばっかりというイメージを払拭してから俄然裾野が広がりましたから。

 そんな福岡だけど最近はなんだか揚げものの店が増えてきたんですよね。「ひらお」はもちろんだけど、5年くらい前からかな、大阪で串カツを学んだ人が何人かこちらで串カツの店を始めたりもしたし、最近は全国チェーンの「串カツ田中」もあちこちにありますしね。あと、ここんとことんかつ屋さんが増えてますよね。ぼくは平和の「いい日とん勝」が大好きだけど、六本松に「ポーク凡平」、薬院に「とんかつ光(あかり)」、天神に「わか葉」ができたりしてるし、知り合いの飲食店オーナーも次は薬院でとんかつの店をやるって言ってました。なんで増えてきたかはまったくわからないんですけど、揚げもの好きとしては、質の高い揚げものの店が増えてきたのはうれしいな。でも、一番好きなのは唐揚げかもしれない(笑)。

「わか葉」のとんかつは低温で揚げるので揚げ色が白っぽい

西中洲「たつかわ」は串揚げ懐石という独自の路線をひた走る

取材・文:弓削聞平
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