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婚活に励むマリさん(仮名)35歳の場合 vo.4 〜婚活パーティがもたらす効果。

2018年10月28日 21:00 by 千葉ユウ


 

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婚活パーティで得る教訓とは?

 福岡の婚活女子の活動を見ていると、最近はマッチングサイトを利用する女性もずいぶん多くなってきた。好きな時間にできる手軽さと、対象者の数の多さから、とりあえず登録をしてみたという話はよく聞く。

 そんな身近な事例を聞いても、マリさんは頑なに婚活パーティの方が自分に合っていると言い切る。「セキュリティはちゃんとしていても、やっぱりネットで個人情報をさらけ出すのは、なんか怖い。それにメッセージのやりとりも面倒だし、パーティで決まった数時間にエネルギー注ぎ込んだ方が楽。パーティに行けばリアルな市場がわかるしね。私たちの年代は、とくにそれを知った方がいいのよ」と、マリさん。30代後半にして、相手に理想を並べることが贅沢であることは、ほとんどの婚活女性が知っている。でも、リアルな市場を目の当たりにした人は、案外多くはないのかもしれない。

 


リアルな市場を知る効果。

 市場での自分の価値はどうなのか、そして自分の対象となる男性たちはどんな人たちなのか。確かに対象者を生身で一気に目にする機会なんていうのは、婚活パーティくらいかもしれない。そのリアルは、少なからず持っていた期待を打ちのめしてくれるケースもあれば、夢をくれるケースだってある。

 まずは、年下NGと言っているアラサー&アラフォー女性に多いのが、現実の年上男性はけっこうおじさんだったという現実。小綺麗にした女性が多い福岡女子だけに、タメや年上の見た目年齢がかけ離れすぎていて、急きょ年下に舵を切る場合もあるのだ。現実を知り、結果的に条件が広がったということで、パーティに出た大きな成果ともいえる。

 そして、30代になると、バツイチが帰ってくるタイミングということもあり、案外素敵な男性がいるということは、マリさんの婚活の活力にもなっている。「バツイチって正直まだ抵抗はあるんだけど、こんなにいい人がいるのならアリだなって思えてきて」と、マリさん。リアルにバツイチ男性に接していくうち、自然と抵抗感は薄れてきたそうだ。しばらく恋愛をしてこなかったバツイチ男性は、意外と恋愛解禁を友人に話すことができず、今さらどう相手を見つければいいのかわからずに、パーティに来る人も多いそうだ。かつてモテていたであろう人もいて、結婚生活や女性に理想と幻想を抱くバツゼロ男性よりも、現実と諦めを知ったバツイチ男性の方が、魅力的に映るそうだ。


福岡女子に多い地元愛。

 婚活パーティによって、少しずつ相手に求める条件を広げつつあるマリさん。最近は、“転勤のない福岡人”から、“九州内なら県外在住もOK”に条件が広がったと、自慢げに話す。関東女子と福岡女子で大きく違うのは、そこだ。素敵な相手であれば転勤も致し方ないという覚悟をもつ人が多い関東女子対し、福岡女子は福岡を離れるつもりがない人が意外と多いのだ。関東女子もリサーチする身としては、顕著に感じる違いだ。

 もちろん人それぞれ条件はもっていいし、家庭の事情もある。条件を非難される筋合いはない。ただし、45歳以上の福岡の独身女性の声を聞いた時、「添い遂げたいと思える男性と一緒になれるなら、結局住む場所なんてどうでもいい」という意見が多かったことも、ここに記しておきたい。

 婚活パーティでリアルな市場を学び、ひとつひとつこだわりを手放していっているマリさんは、来週末も婚活パーティへ出かけるそうだ。恋仲になる人とも定期的に出会えているマリさんは、まだまだ間口を広げていきそうな勢いだ。手放す条件もあれば、やっぱりここは譲れないと確信する条件もある。マリさんは、そんな自分の定規を作っている過程なのかもしれない。

取材・文:千葉ユウ
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