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婚活に励むマリさん(仮名)35歳の場合 vo.3 〜婚活パーティでの出会いの落とし穴

2018年10月21日 21:00 by 千葉ユウ


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婚活パーティで出会った彼の素性。

 婚活パーティで婚活を続けるマリさんは、“いい感じ”の仲になった相手は何人かいる。その実績から、パーティへの参加を続けるマリさんは、「ネットやSNSでの“出会い系”よりも信頼できる」と、今も大事な手段として主な婚活活動の主としている。

 そんな中で、付き合うことになった隆さんは、恵まれた容姿もあってか、ちょっぴり自信家でもあった。婚活パーティは、早ければ1時間半、たいていは2時間ほどで終わる。その時間で出席者全員をリサーチし、自分をアピールしながら、相手を選び決断しなければならない。そういう場では、プロフィール用紙に「親との同居前提」などのNG項目がなく、容姿が良く、出会いに積極的な姿勢を見せれば、男性は瞬く間に人気者となるのだ。婚活パーティという効率的な場では、女性のほとんどが積極的になり、そういう場に数回足を運んでいたというマリさんの元彼、隆さんが自信をもつのも自然な流れだったのかもしれない。

現場でのモチベーションの相違。

 隆さんは、同世代の独身女性より優位な立場であるという勘違いを、婚活パーティで勘違いしてしまったようだ。付き合うことになったマリさんの前では、「あれがしたい!」「これにしよう!」と、たいてい彼が主導となって決めていたそうだ。マリさんもまた、“頼れる”という評価で、始めはさほど彼の主張が気にならず、突拍子ないことを言い出しても、彼の意見に折れることが当たり前になっていたそうだ。「そのスタートの関係性が、後の彼の思い上がりに発展してしまったのかもしれない」と、マリさんは振り返る。出会いを求め、“やっと出会えた”という安堵感と高揚感が、相手の少々の欠点を可愛く見積もってしまう女性と、“案外、今の俺って、イケるかも!”と、30代で得た男性側の自信は、始めこそフィットする関係性だったかもしれない。

 でも、そもそも話を戻すと、2人で出会ったのは“婚活”を目的にした場。結婚を先に見据えると、出会いが完璧でも、以降の長い人生は互いへの“思いやり合える関係”が大事になってくる。寛大な心で接して来たマリさんはふと我に帰り、とても些細なことを気にして引きずっていたり、怒ったりする彼に対して、だんだん疲れてきていた自分に気づいた。ふと冷静になると、“効率”が頭をよぎる。“彼を正して変えよう!”と、淡い期待を抱いて無駄な時間を使うよりも、新たに出会う人に期待した方がいいのではないか。それが、30代後半の女性らしい決断である。
 


男女の切り替えの違い。
 子どもを持つことにタイムリミットを抱えている女性と、婚活パーティで年下女性にも恋愛対象に見てもらえる手応えを知った福岡男子。このテンションの違いは、早めに解決することに越したことはない。

 ほどなくして、マリさんは彼に別れを切り出し、新たな出会いを求め婚活を再スタートするのだが、これまで何でも「うん!」と言ってくれた彼女に突然フラれた隆さんは、プライドをポキッと折られたわけで、フラれたという事実をしばらく飲み込めず、しつこく彼女につきまとった。突然突きつけられた別れに戸惑うしかなかった隆さんは、「なぜ俺が悪いのか?」ということに執着するのだった。


 それからもマリさんは、婚活パーティでサシ飲みに発展した男性は何人かいた。それでもお互い品定めをしている婚活市場での関係性、決定打もなくなんとなくLINEとサシ飲みを続ける男性もいて、そのうち“彼女ができました”という報告があるケースもある。そんな相手と、そして隆さんとも、別の婚活パーティで再会することもあるそうだ。「さすがに気まずいよ(笑)。でも“彼女と別れてさ”とリベンジを頑張っている姿に、戦友と思える友情が芽生えるケースもあれば、隆みたいにトラウマになって、姿を見て思わず席を外しちゃうこともある」と、苦笑いを浮かべるマリさん。真剣に恋をして、幸せな想いも、苦い想いも経験してきた彼女が、今目指す婚活と目標、そしてリアルな現状を次週ご報告します。

取材・文:千葉ユウ
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