日々是食欲

進化したチューハイ(サワー)ブームがやってきた

2017年09月14日 18:00 by 弓削聞平

ハイボールというカクテルがサントリーの「角ハイ」によりブーム復活となって、その後定着したのは記憶に新しいかと思います。若い人が認識しているのはどうかはわかりませんが、ハイボールは元々30〜40年前にウイスキーのブームとともに流行ったものですが、その後焼酎ブーム、ワインブームなどに押され下火になっていたところ、2008年から始まったサントリーの戦略などにより一気に再燃しました。

一方、昭和の時代にこれまたブームだったのが「チューハイ」ですが、これもその後すっかり落ち着きを見せていたのですが、ここにきてブーム復活となりつつあります。特に今回は以前のカルピスチューハイやライム酎ハイというものだけでなく、新たな提供方法が開発されているのが大きな特徴です。

飲食のブームというのはまず関東や関西で流行し、それがテレビや雑誌で取り上げられてから、福岡でも流行出すというのが常で、この酎ハイ、サワーブームも同様です。皆さんも見たことがあると思いますが、一番目につくのはレモン(やフルーツ)を凍らせて使うというものです。カットしたレモンを凍らせて、それを氷として使用してチューハイを作るのです。飲み終えたときにはまだ凍ったレモンがグラス(あるいはジョッキ)にたっぷり残っているので、それをそのまま使いラーメンの替え玉よろしくグラスとレモンはそのままで焼酎とソーダだけを入れてくれるというシステムが一般的です。またなかには凍らせたレモンをクラッシュアイスのように砕いて使用しているところもあったりします。

特に最近ではSNS映えするメニューというのが人気なため、見た目を重視したものやクチコミのネタになりやすいものを各店が工夫する傾向もみられます。私が先日お邪魔した春吉の「角のうぐいす」にはチューハイメニューの中に「ガリガリ君ソーダ」というのがあって、ガリガリくんがそのままドボンとジョッキの中に入っており、しかも当たったらもう1杯という演出が人気でした。

その他にもフレッシュのフルーツを使ったり、ヘルシー志向をを反映して野菜を使ったり、通常より強い炭酸を使ったりと、そのバリエーションは増える一方です。皆さんもいろいろとチャレンジしてみてくださいね。

取材・文:弓削聞平
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