アニメ「ガールズバンドクライ」とリアル連動する、既成概念ぶち壊し系エモり散らかしロックバンド「トゲナシトゲアリ」。東京、名古屋でも大盛況だった「ガールズバンドクライ展」が6月27日（金）～7月6日（日）に西鉄ホールにて開催。トゲナシトゲアリのメンバーにインタビューしました。

――トゲナシトゲアリのみなさんは「ガールズバンドクライ」のプロジェクトからデビューしたガールズバンド。アニメ作品と連動したリアルなバンド活動と共に、声優としても活動されています。活動開始から一年となる昨年4月には、テレビアニメ放映、そしてオリジナルアルバム「棘アリ」をリリース。アニメと連動してこれまで活動されてきていかがでしたか？

夕莉：アニメ放送開始前から、ライブ活動やオリジナルアルバム「棘アリ」のリリースなどもありましたが、アニメ放送が開始されてからの一年間は、ファンの方が一気に増えたと感じました。「2nd ONE-MAN LIVE “凛音の理”」で初めてライブを観るファンの方も多かったと思うので、「アニメの中のトゲトゲではなく、リアルのトゲトゲの魅力を伝えられるように」ということを考えて活動してきた一年でした。

理名：アニメが始まってからは怒涛の日々で、これまでやったことがないことだらけの一年でした。対バンライブでご一緒したアーティストの方々やプロの声優の方など、多くの人と関わっていく中で、アニメ放送前とは違った新しいことをたくさん経験し、成長できた一年でした。

朱李：ワンマンライブを5回、対バン、フェスなど怒涛の日々でしたが、音楽活動が本当に充実した一年でした。アニメの方でもJR東海とのコラボキャンペーン「推し旅」や、いろいろなメディアに出演させていただいたり、レギュラーラジオ番組もスタートしたりと声のお仕事もたくさん経験させていただきました。キャストとしてもすごく成長できた一年でした。

――個々で活動されていたところからバンドを結成し、アニメ作品と共に成長を重ねてきたと思いますが、バンドの成長を感じる部分はありますか？

夕莉：ライブの回数を重ねる度にバンドとしての一体感が高まっているなと感じます。もともとは個々で演奏動画などをアップする活動をしていたのですが、バンドとしていざメンバー全員で音を合わせるとなると、最初の頃はまだまだ未完成だと感じる部分が多かったです。今ではワンマンライブも5回やらせていただき、フェスや対バンなども経験してパフォーマンスの面でもバンドらしくなってきたかなと思います。

理名：夕莉ちゃんが言いたいことをすべて代弁してくれました！(笑)

朱李：たくさんライブをやらせていただいて、対バンなどでほかのアーティストのみなさんの演奏を拝見して、すごく刺激を受けました。もっと頑張りたいなと思いました。

――5月28日に10thシングル「ダレモ」をリリースされました。この作品はどのような作品になっていますか？

夕莉：アニメ放送後初の、私たちにとって久しぶりのシングルです。表題曲の「ダレモ」は疾走感のあるトゲナシトゲアリらしいロックな曲調で、ライブでも何度か披露したんですが、お客さんと一体となって楽しめる楽曲だと思います。

――7月23日（水）に「2nd ONE-MAN LIVE “凛音の理”」、「3rd ONE-MAN LIVE “咆哮の奏”」のLive Blu-ray & DVD2タイトルを同時リリースすることが決定しています。この2つのライブの感想をお願いします。

夕莉：「2nd ONE-MAN LIVE “凛音の理”」は、アニメ放送後初のライブ、そしてアニメ最終話の舞台となっている会場ということもあり、アニメのストーリーを振り返る内容のライブでした。アニメを観た人からすると「あのシーンを思い出すなー」と感じながら、劇中のトゲナシトゲアリを私たちに投影してもらえるような内容になっていると思います。「3rd ONE-MAN LIVE “咆哮の奏”」も劇中に登場する会場だったので、アニメのキャラクターに感情移入できて、メンバーの気合いの入り方が違いました。

理名：夕莉ちゃんが言ったように、「2nd ONE-MAN LIVE “凛音の理”」の会場がアニメに出てきた場所ということと、アニメ放送後初のワンマンライブだったので、自分たちのことを初めて観る方がたくさんいたと思います。海外から来てくれた方も多かったなかで、「どれだけ観てくれる人たちの心を掴めるか」という不安も正直ありました。ですが、ファンの方が本当にあたたかく迎えて盛り上げてくださって、たくさんの愛を感じられたライブでした。

朱李：「2nd ONE-MAN LIVE “凛音の理”」は、アニメで知って初めてライブに来てくださったファンの方も多くて、アニメのライブシーンがカッコよかったので、「リアルの私たちはどういう風に見られるのだろう」という不安と緊張がありました。でもファンの方があたたかく迎えてくださって本当に安心しました。アニメの演出が多く、気持ち的に”アニメ50％、リアル50%”で挑みました。「3rd ONE-MAN LIVE “咆哮の奏”」も会場がアニメの聖地ということで気合いが入っていましたが、個人的に“もっと自分を魅せたい”という気持ちもあったので、アンコールでは叫んで、思いっきり暴れました！(笑)

――9月23日に決定している「トゲナシトゲアリ LIVE in 日本武道館 “奏檄の叫”」への意気込みを聞かせてください。

夕莉：アニメのトゲトゲもリアルのトゲトゲも、日本武道館公演はずっと夢でした。そんな夢の舞台がこんなに早く実現できるのは、いつも応援してくださっているファンの方々のお陰なので、本当に感謝しています。アニメで私たちを知ってくれた方も、それより前から応援してくれている方もどちらにも楽しんでいただけるように、これまでの私たちをすべて詰め込んで、最高のライブにしたいなと思います。

理名：日本武道館公演は、リアルでもアニメでも目標にしていた舞台なので、ひとつの節目として、この舞台でしかできない演出や、ファンの方の心に一生残るライブにできたらいいなと思います。今から自分磨きをして、気を引き締めていいライブができるように頑張っていきたいと思います！(笑)

朱李：アニメのトゲナシトゲアリもリアルのトゲナシトゲアリも両方が夢に見ていた会場なので、すごく楽しみですし、初めてライブに来る方にも一生の想い出に残るライブにしたいと思います。その日できるすべてをぶち込んで、音で殴りたいですし、お客さん全員を泣かせられたらなと思います！(笑)

――今年の4月、東京を皮切りに「ガールズバンドクライ展」がスタートして、いよいよ6月27日（金）から福岡でも開催されます。メンバーがオススメする、この展示会のポイントを教えてください。

夕莉：アニメを観た方がとても満足できる内容になっています！アニメのシーンを振り返りながら進んでいく構成になっています。私のイチ押しポイントは、仁菜と桃香が出会って、1話の最後で歌っている場面です。大きなアクリルパネルになっているんですが、雨のシーンだったので、周りの装飾がキラキラしてとても印象的です。まるでアニメの世界に入っているような感覚になれるので、そこはぜひ注目してみてほしいです。

理名：私のオススメポイントはキャラクターの紹介コーナーです。この展示会でしか知ること、見ることができない内容になっています。キャラクターごとにパネルがあって、そこに円グラフがあり、そのキャラクターの”何が何パーセントを占めているのか”が書いてあるんですが、私たちも初めて知ることが多くて面白かったです。せっかくなので、ガールズバンドクライ展でしか得られない情報をしっかり目に焼き付けてほしいと思います。

朱李：私のオススメポイントは、アニメのセリフで感情むき出しの言葉がたくさん展示されているコーナーです！壊れたシーリングライトがあったりして、「これが噂の仁菜が壊したシーリングライトか！」など見ていて楽しいですし、スマホをかざして楽しめるコーナーもあったり、そういったところも楽しんでいただきたいです。

――「トゲナシトゲアリ」「ガールズバンドクライ」の魅力を一言で表すなら？

夕莉：「全力」！どうですか！だって全力だもんね！？(笑)

理名：代表するなら・・・「ロック」です！ 

朱李：暴れると書いて「暴（ボウ）」ですね！(笑) 

――最後にこの「ガールズバンドクライ展」を楽しみにしているみなさんへメッセージをお願いします。

夕莉：アニメを観た方にはたまらない、満足できる内容になっています。「ガールズバンドクライ展」を見たら、もう一度アニメを見返したいと思えるような内容になっているので、ぜひ楽しんでいただけたら嬉しいです。

理名：この「ガールズバンドクライ」というアニメが展示会で全国をまわれるくらい大きくなってきていることがとても嬉しいですし、何より福岡のみなさんにガルクラの魅力を身近で楽しんでいただけると思うと、すごく嬉しい気持ちでいっぱいです！ガルクラファン、トゲトゲファンは”必ず”足を運んでください！(笑)よろしくお願いします！

朱李：アニメを観てくださった方はもちろん、まだ観ていない方にも楽しんでいただける内容になっています。アニメの時系列に沿って展示されているので、ガルクラの世界に入り込んで楽しんでください。グッズもたくさんありますので、是非見てみてください！福岡のガルクラファンのみなさま、今後ともよろしくお願いします！(笑)