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どうしてカレー店ってそんなにシャイなの?

2017年08月07日 18:00 by 弓削聞平

先月の九州北部豪雨災害においては大変な被害が出ており、被災者の方々には心よりお見舞いを申し上げるとともに、少しでも早く復興できることを願っています。

実は先月発売した〈ソワニエ〉の第2特集がパクチーの特集だったのですが、その災害によりパクチー農家も被害を受け、最近福岡の店ではパクチー不足で悩んでおられる店も少なくありません。誌面ではパクチー料理やパクチーコースを紹介しているのですが、そういう事情もあり、行ってみたけどその料理が品切れだったということもあるかもしれません。なにとぞご理解ください。

その号のメインの特集は「隠れ家・穴場」です。実はこの企画は〈ソワニエ〉では3回目になるのですが、いつも読者の方々の評判がよいので今回改めて穴場を探してみました。するとやっぱりあるもんですね。また9月には私の個人出版として「福岡の隠れ家・穴場2」というのを出します。2年前に「1」を出したのですが、こちらも好評だったので続編を出すことにしました。こちらは〈ソワニエ〉とは違って、アパレルとか古書店なども掲載しているものですので、こちらもお楽しみに。

これらを作っていて気づいたのですが、ここ数年増えているスパイスカレーの店って異様に隠れ家店が多いんですよね。「クボカリー」(大楠)、「nado」(高砂)、「Tiki」(渡辺通)、「ぐぐカレー」(平尾)、「ダメヤ」(野芥・薬院)、「ハイダル」(警固)などなど。名だたる人気店ばかりですが、みなさん目立たない場所でやってます。オーナーがシャイだからってわけでもないでしょうが、大体、人通りのなさそうなところとか、一本入ったアパートリノベとか、そういうところが多いんです。まだ行ってないのですが、筑紫女学園の近くにできた「咖喱時々珈琲ナミヒラ」という店も、「えっ」と思うような細いビルの3Fで、見逃しがちな物件です。なんとも不思議な現象ですね。

取材・文:弓削聞平
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