グルメ

10周年を迎えた「エル・フラミンゴ」がミールス専門店「チャクラ」にリニューアル!

2020年09月28日 11:00

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今泉で営業していたメキシコ料理専門店「エル・フラミンゴ」が10周年の節目に、ミールス専門店にリニューアルしたお店が「チャクラ」。元は“時間限定”だった「チャクラ」が主役となり営業しています。

その当時から店主・小川(こがわ)さんのカレーへの愛と情熱は並々ならないもので、ノンオイルならではのすっきりとした後味、スパイス感が鮮烈なスープカレーは記憶に残る味わいでした。

時間限定でチャクラを始めた頃、小川さんは「メキシコ料理って、結構スパイスを使うんですよ。ほんの少しの増減で味がガラリと変わるし、奥行きがぐんと出る。スパイスの魅力にどっぷりと夢中になったんですよね」と嬉しそうに話していました。メキシコ料理を経由し、インドへ。その流れは小川さんにとって、ごく自然なことだったようです。

リニューアルにおいて、第一に伝えておきたいのが、単純に「チャクラ」として営業時間を拡大したというわけではないということ。それが「ミールス」の存在です。
「ミールス」とは、南インド地方で親しまれている定食のことです。現地ではバナナの葉っぱを皿とし、そこに数種のスパイス料理、ご飯、スープなどを混ぜ合わせて食べます。最近、ここ福岡でもミールスを提供している店がちらほらと現れ、カレーフリークの人々の間で話題になっています。そんなミールスの専門店となったのが、新生チャクラなのです。

これが基本のメニューとなるメキシカンミールス「マスカラス」の内容。小川さんが10年かけて行き着いた独自のメキシカンスタイル。この「マスカラス」は、そのメキシカンの経験をインド料理に織り交ぜ、融合させた唯一無比のミールスなのです。

「メキシカンをずっとやっているうちに、『あれ、このメキシコ料理って、インド料理にもほぼ同じものがあるな』というようなことが分かってくるんです。だったら、『ミールスにおけるそのインド料理を、メキシコ料理に入れ替えても問題ないんじゃないか』という解釈や発想が生まれてきます」と笑顔を見せる小川さん。
つまり、インド料理を知るほどに、メキシカンが近くなる。このオリジナルミールスは、小川さんにとって必然なのだということなのです。確かにタコスの生地はパパドと通じるものがあり、スパイシーに煮込んだタコスミートは、つまりカレーのような存在であり、そんな再構築が、小川さんにしか表現できない世界を作り出しているのでした。

この店で過ごしたひと時は“価値観の開放”のようでした。うどんを例に挙げると、私たちは今、食べようとしているうどんをカテゴライズしがちです。例えば、麺にコシがあれば「讃岐系だ」、やわらかい麺だと「博多らしいうどんだ」、幅広い麺だったら「きしめんに似ている」というように、自分が理解するためにそのものを経験上の何かになぞらえて表現します。

チャクラのカレーはどこ系、何系なのか。その発想はとても無粋だと思えました。「美味しければ何系でもいいんじゃないですかね。どうしてもカテゴライズしたいなら、メキシコ系、インド流、日本式ミールスとでも言ってもらえたら良いんじゃないですか」と茶目っ気たっぷりに笑う小川さん。他では体験できない美味しいひと時が待っていることだけは確かです。
 

※外出の際はマスクや手洗いを忘れずに。3密を避けながらお出かけしましょう。
 



※掲載内容は取材時の情報に基づいており、実際と異なる場合があります

 

プレイス情報PLACE

チャクラ

住所 福岡市中央区今泉2丁目4−4 ヴィラージュ天神1F
TEL 092-713-0707
営業時間 11:00〜15:00(OS) / 18:00〜21:00(OS20:00)
定休日 日・月曜

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