グルメ | 新店舗オープン

わずか6席の小空間で、大きく拓かれる肉の新世界

2017年07月04日 12:00 by 木下 貴子

春吉にある「アカミヤコウシ」が6月に新しく焼肉店を開いたというニュースが舞い込んできました。「アカミヤコウシ」といえば「お客様に新しいお肉の価値を提供する」をモットーに30日間丁寧に熟成させた熟成肉や、九州産A5ランクの牛の赤身肉を堪能させてくれるお店です。自ずと期待は高まります。

場所は渡辺通5丁目。大通りから一筋入った裏通りの小さな飲み屋街にあります。ぱっと見、バーのような店構え! さて、中はいったいどうなっているのでしょうか。扉を開くと、外観同様にスタイリッシュな空間が現れます。それだけでも驚きますが、さらにびっくりするのがその狭さ! なんとカウンター6席のみの極小バコなのです。



「お一人さまでも焼肉を気軽に楽しんでいただけるように」と店長の藤田昌史さん。一席ずつ仕切りがされているのは、周りを気にせず焼肉に浸ってもらうため。「もちろん2名さま以上でもご利用いただけます」。そう、仕切りは取り外し可能です。とはいえ仕切りを外しても6名利用が最大ですが…(笑)。

メニューも同様にお一人でも色々と種類が味わえるようにと、基本は一皿につきお肉一枚という単位で用意されています。メニューから自分の食べたい肉を選び、注文すると藤田さんやスタッフが一枚ずつ目の前で焼いてくれ、焼き加減も食べるスピードも絶妙のタイミングを見計らってお皿に乗せてくれます。

『コウシ』の前身である餃子とホルモンの店「かんまる家」(同じく「アカミヤコウシ」の系列店)から引き続き店長を任されている藤田さん。目の前で焼かれるライブ感とともに、そのお人柄のよさでカウンター席ならではの楽しさと居心地を提供してくれます。



ではさっそくその手順を見てみましょう。
こちらの部位は「厚切りタン」(540円)。脂ののった根元部分を使用しています。厚みがあるので熱を通しやすく、また噛みやすくするために隠し包丁を施します。



網に乗せて岩塩をふった後、蓋をして蒸し焼きに。「蓋をすることで瞬間的に中の方まで熱が通せるんです」と藤田さん。ちなみにお肉は炭で焼きます。




花のようにふわっと膨らんだところで裏返し。表面がカリッと焼けています。ここで再度蓋をします。手間がかけられていますね。




焼き上がったら食べやすいように2つにカットして、仕上げにネギ昆布塩をふります。「どうぞ、このまま召し上がってください」。カリッと焼かれた外側は炭の香ばしさがふんわり香り、中はしっとりやわらかく甘みがじゅわっと広がります。さらに上品な塩が肉の旨味を引き出します。




続いては「藁焼きレバー」(270円)。レバーは特有の血なまぐさを消すために、藁を焼きながら炙り、蓋をして蒸し焼きにします。タン同様に同じく2つにカット。こちらは仕上げにニンニク醤油漬けのスライスを乗せます。「火を通しすぎるとパサ付いてしまいます」と藤田さん。絶妙の火加減を見計らって出してくれたそれは、ほわっとした食感。レバーとニンニク醤油漬けのあわさったやさしい甘味は長い余韻を与えてくれます。




ほかにも、「A5ランク赤身肉」(540円)をワサビ醤油で食べさせてくれたり、「ミノの西京漬け」(324円)、「シマ腸昆布〆」(270円)、「ミスジすき焼き風」(540円)という品があったり、いわゆる「焼肉=タレ」ではなく、このように、部位によって様々な味と食べ方を提案してくれるのが大きな特徴です。皿への提供のスタイルも含め、まるでお寿司屋さんのよう。それも江戸前の。

色々と試してみたい方は、人気の厚タン、レバーなどで構成する「お任せ5品」(1,620円)や、A5赤身、ミソジなどで構成する「贅沢7品」(2,700円)がお得です。

ハコは極小ですが、創造の翼はとても広く、肉の新しい世界を大きく拓いてくれる『コウシ』。話題の店となるのは時間の問題でしょう。そうなると問題はただ一つ、6つの席の争奪戦! 気になる方は、早めに予約・来店を。


 

取材・文:木下 貴子
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プレイス情報PLACE

Yakiniku COWSI(コウシ)

住所 福岡市中央区渡辺通5丁目15-6
TEL 092-724-4400
営業時間 18:00~翌2:00
定休日 日曜(祝日の場合は営業、翌月曜休み)
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