まち

伝統を守り続ける老舗ホテル。歴史的トリビアと新展開に興味津々!

2017年04月27日 08:00 by simoonu(シモーヌ)

1969年開業の老舗ホテル『西鉄グランドホテル』。福岡県内の私鉄の最大手、西日本鉄道系列のホテルであり、地元っ子からは天神のランドマークとして親しまれているホテルです。天神〜大名の繁華街の中心部に立つので、ショッピングを楽しみたい観光客や、天神を拠点にアチコチ動く出張サラリーマン、婚礼などの宿泊者、ゆっくりと贅沢な時間を過ごしたい人々など、幅広い層に支持されています。もう何十年も利用しているという年配のリピーターも多いのは、格式ある佇まいときめ細やかなサービス、いつの時代も変わらない優美な雰囲気が理由でしょう。

正面玄関では、ドアマンが和やかに出迎えてくれます。シルクハットのオーセンティックな服装が、ヨーロッパのクラシックホテルを彷彿させますね。ビジネスホテルでは見られない、こういうサービスもシチュエーションも今や貴重かも。足を踏み入れた瞬間から一等級の“もてなし”を受けられることで、この時点ですでに気分が高まります。

今回の取材で案内してくれたのは、広報の古賀さん。知ってそうで知らなかった歴史的な部分や最新トピックをたくさん教えてもらいました! シャンデリアや大理石がキラキラと輝く、クラシカルな雰囲気にうっとりしながら、さあ西鉄グランドホテルの見所を教えてもらいましょう!

まずはシンボルマークにご注目! こちらは福岡を代表するグラフィックデザイナーの西島伊三雄氏がデザインしたものです。ちなみに西島さんは、福岡市地下鉄の駅のシンボルマークや、インスタントラーメン「うまかっちゃん」のネーミング、同商品のパッケージデザインも手掛けたお方。なぜこのシンボルマークがライオンかと言うと、当時の西鉄と言えば「西鉄ライオンズ」という時代背景だったからだそうです。ところで皆さん、前足〜胴体〜尻尾〜後ろ足のシルエットが西鉄のイニシャル「N」を表していることに気付きましたか…!???

ロビーのエントランスホールの装花は、世界的庭園デザイナー・石原和幸氏によるもの。松や苔を芸術的にディスプレーし、4月は桜の植え込みがなされ、四季の移ろいを愛でることができました。ロビーの雰囲気がグッと華やぎ、みずみずしい気持ちを誘います。

そしてロビー横には、昭和44年4月の開業時からロビーに飾られている京都西陣織のタペストリーが今も健在。今や同じものを織る職人がいないと言われており、伝統工芸品として価値の高いものとなっています。舞妓の姿がはんなりとさせますね。

歴史を感じるものに囲まれた館内ですが、昨年冬に一部リニューアルを果たしました。その目玉がコチラの『ル プティパレ』のリニューアルオープン。昔からファンが多い西鉄グランドホテル伝統のパンやケーキなどが揃う人気のお店で、イートインコーナーも設置。★詳しい情報は過去掲載記事をチェック!

『ル プティパレ』の洋菓子の中には、創業当時から変わらないクラシカルなケーキがあり、伝統のイチゴのショートケーキは不動の人気! シンプルだからこそ、スポンジ生地やクリーム、素材の美味しさ、生地の滑らかさがダイレクトに伝わり、ホテルメイドの上質な味わいを楽しむことができます。一度たべたら、「コレだよね、コレ」と深く納得するはずです!

昔からのロングセラーのケーキ以外に、旬素材を使った新商品も多数販売していて、ホワイトショコラベリーや生ティラミスは最近のヒット商品だとか。11時にショーケースに登場するフルーツサンドも新商品として発売したばかりで、早速ブレイクの予感…!

このスペースも館内のリニューアルの一つ。1Fのバー・ラウンジ『GROTTO』の新たなスペースとして設けられた場所で、『Grand Etude』という「書斎」を意味する空間です。絵画やアンティークの調度品が並ぶ優雅な中で、アフタヌーンティーやスイーツ、夜は『GROTTO』と同じメニューを楽しめます。

客室は単身の旅行や出張にいいシングルから、家族やグループに良いダブル、ツイン、トリプル、そしてスペシャルなロイヤルスイート、エンパイアスイートまで、様々なタイプから選べます。写真はコーナーツインのお部屋です。コーナーツインの部屋は、ホテルのメインバンケット「鳳凰の間」の壁と同じデザインの壁紙になっていて、気品のあるクラシカルな雰囲気が漂っています。こちらの部屋と、和洋室、スイートルームはコーヒーマシン付き。自宅と同じ感覚でゆっくりと寛ぎながら過ごすことができます。

また、アメニティにもライオンのロゴが付いていて、細かな部分にこだわりが光っていまます。

ちなみに、和洋室は5名まで利用が可能とあって、家族での滞在や女子会的なグループの宿泊で人気のお部屋です。座敷があるので、ここでのんびりしたり、お酒を酌み交わしたりと、いろんなシチュエーションに対応できますよ。

1Fへ戻り、翌朝のモーニングの場所となるレストラン『オールデイダイニング グランカフェ』へ。見てください、この景色!  創業当時から絶え間なく流れ続けている“滝”が横に70メートルほど広がり、圧巻の眺めです! この中庭もロビーの装花と同じく、庭園デザイナー・石原和幸氏が「大名の杜」をテーマにプロデュース。ここが都会の真ん中であることを忘れさせるほど、静かで緑豊かで、オアシスに相応しい空間です。この光景を眺めながら、モーニングビュッフェを心ゆくまで味わって、重厚で歴史的な佇まい、最高級のおもてなしをどうぞ体感してください。


●周辺のおすすめスポット
・旧大名小学校跡に、「大人のモノづくり工房」が誕生!
 GOODAYFAB DAIMYO
・地産地消を気軽に体感できる酒場が大名にオープン!
 酒場のシャトル
・韓国・原宿で大人気「ソルビン」が天神にオープン!
 SULBING TENJIN(ソルビン テンジン)


●このホテルを予約する
https://www.hotelscombined.jp/Hotel/Nishitetsu_Grand_Hotel.htm?a_aid=161829



天神ホテル+□ページはこちら!
↓↓

取材・文:simoonu(シモーヌ)
このライターの他の記事を読む

プレイス情報PLACE

西鉄グランドホテル宿泊予約専用

住所 福岡市中央区大名2丁目6−60
TEL 092-781-0711
PAGE TOP