まち

八女の商家に暮らすように泊まる宿。そして、心ゆくまでお茶を堪能。

2021年01月23日 11:00 by はたゆう

前回1泊2日の八女の旅をご紹介しましたが、今回はその続きをお届けします。
 

●「NIPPONIA HOTEL 八女福島 商家町」

●白壁の街並み散策

●「茶房 星水庵」で日本茶鑑定士による八女茶テイスティング

●地元民がすすめるディープなスポット

 

●「NIPPONIA HOTEL 八女福島 商家町」

泊まった宿は「NIPPONIA HOTEL 八女福島 商家町」。NIPPONIA HOTELと言えば、日本にある歴史的な建造物をリノベーションし、古民家の良さを残しつつモダンな要素も取り入れたホテル。八女では、「旧大坪茶舗」と「福島酒造」の2つの歴史ある建造物をリノベーション。「暮らすように泊まる宿」を体験できる宿として今年の4月にオープンしました。


客室は全部で7室のみで、日本らしい木造建築の客室は、美しくて懐かしく、ゆったりと寛ぐことができます。また、テレビや時計など日常を感じさせるものが置かれておらず、非日常へ浸る空間作りがされていますよ。

宿泊したスタンダードルームには、職人が手作りした檜風呂があり、八女らしくお茶の入浴剤のサービスまで。今日巡った所を思い出しながら湯船に浸かる、とても幸せなひと時を過ごせました。

朝になると、障子越しの朝日が心地よくて、一日の始まりを特別なものにしてくれそうです。

ホテルが素敵なら、そこでいただく料理ももちろん最高のもの。地元の食材をふんだんに使ったメニューは、スイスのグランメゾンで活躍したフレンチのシェフが考案。上質な旅をさらに格上げしてくれる心地よいおもてなしに、リピートしたくなるそんな場所になりました。(上記写真は、ディナーと朝食の一例)

 

●白壁の街並み散策

ホテルがある八女福島は元々城下町で、その後商家町として発展した歴史から、街路には伝統的な建物が立ち並んでいます。午前中には朝日が白壁に差し込み、風情ある町並みをより感じることができますよ。

八女市の指定文化財として開放してある「堺屋(旧木下家住宅)」では、離れ座敷や庭園、美しい水音を響かせる水琴窟など、歴史の残る場所なので是非一度足を運んでほしいですね。

 

●「茶房 星水庵」で日本茶鑑定士による八女茶テイスティング

次に伺ったのは、星野村にある「茶房 星水庵」。国内に数十名しかいない日本茶鑑定士の資格を持つ木屋康彦さんが“旨味のある八女茶をもっと知って欲しい”と、いわば八女茶への恩返しからはじめた体験コース。木屋さんのお眼鏡にかなった3種類のお茶が楽しめる贅を尽くした内容で、八女茶の概念が変わる体験ができます。

 

 

一杯目にいただいたのは、木屋さんのおじいさまの名が付けられた水出し煎茶「茶ノ匠 芳友」。香りをダイレクトに味わえるワイングラスでいただきます。2時間かけて水出しした煎茶は、最初にふわっと香りが鼻に抜け、すっきりした透明感のある味。お茶はワイン同様に香り・色・味わいを楽しむものと考え、お茶とワイングラスの相性まで考え抜かれた一杯。

続いて二杯目は八女茶の真骨頂、GI認定・八女伝統本玉露「きらり31」。こちらはこだわりの銀杯でいただきました。玉露を注ぐと、まるで黄金のような色合いに変化し、目にも楽しい一杯。キラキラと輝く鮮やかな色合いと、勢いを感じるフレッシュな味わいです。一煎、一煎、味が変わっていく様を楽しんで欲しいと、四煎目までをゆっくり時間をかけて頂きましたが、一煎目は深い旨味と甘み、二煎目ではほんのり苦みが出て立体的な味へと変化し、驚きの連続です。

創業明治35年「菓子処きくや」の上生菓子との相性も抜群。また糸島の「またいちの塩」と一緒に茶葉までいただきます。甘みのあるお塩でいただく茶葉は、新鮮な青菜のようにシャキシャキ。こんな体験ができるのも、このコースならでは。



三杯目は「星之音」という丸みのあるまろやかな焙じ茶です。こちらはひとつひとつが手作りで、手に収まるほっこりした“薫る器「香貴」”という器でいただきました。程良い温かみが伝わり心身ともに心地良い気分に。丸みのある優しい味はコースの締めにピッタリなお茶でしたよ。

八女茶の真髄を愉しむ90分、考え抜かれたコース内容で、まさに時の流れを忘れるような優雅な体験でした。

 

 

 

●地元民がすすめるディープなスポット

旅の旅程には入っていませんでしたが、空いた時間に是非おすすめしたいスポットがこちらの「ウメノ商店」。フレンドリーなスタッフの方が迎えてくれ、リーズナブルなメニューと美味しいお酒がいただける、地元の人から愛される飲食店。お昼はスパイスカレーが人気で、他にも地元民が必ず食べて欲しいと教えてくれたのは名物の「シラカベヤキ」。ふわとろ食感のお好み焼きのようなもので、これも絶品なのです。

懐かしいレトロな雑貨が店内を彩っています。また、天井にはご当地提灯が所狭しと飾られていたり、未確認動物UMAがまつられていたりと、飽きずに過ごすことができますよ。

もう一つディープなスポットをお届け。全国でも珍しい、神社の境内にある飲み屋街の「土橋市場」。夜になると怪しげな雰囲気で旅行客には立ち寄りづらく感じるかもしれませんが、地元の方曰く、安くて美味しいスナックも多く安心して立ち寄ってみてほしいとのこと。

昭和なムードが漂っていてますね。この独特の景色から、映画の撮影スポットに使われていたり、若い子のSNS映えスポットとしても話題なのだとか。


八女を巡る1泊2日のレポートはかいがでしたか?一度では味わいつくせない八女の魅力に、またすぐにでも足を運びたいなと思い家路に着きました。八女を、是非あなたの旅のリストに加えてみてくださいね。

※2020年11月末に取材した情報です。
 

取材・文:はたゆう
このライターの他の記事を読む

PAGE TOP