グルメ

ベジタブルチャイニーズという新スタイルを警固で。

2015年05月12日 08:00 by 山田 祐一郎

昨年から、実力派の中華料理店がポツポツとオープンしている福岡。そんな中、大正通りから一歩入った路地裏に新しい中華料理店を見つけました。「MANDARIN MARKET 文華市場」はオーナーシェフである山北さんが追求する“ベジタブルチャイニーズ”という世界観が形になったお店です。

元々山北さんは「シーホークホテル&リゾート」(現・ヒルトン福岡シーホーク)が開業した1995年から10年に渡って同ホテルの中華料理店で腕を磨き、その後はONOグループで料理を統括していました。このお店で標榜する“ベジタブルチャイニーズ”とは、原点にある上海料理を、今現在の山北さん流に解釈し、表現したスタイルなのです。「週に2度くらい糸島に足を運んで野菜を買い付けています。それらを使ったその時々の料理もぜひ楽しんでほしいですね」と山北さんは教えてくれました。

メニューは前菜やサラダ、スープ、飲茶、揚げ物、炒め物、肉料理、肉料理、麺&飯というカテゴリーに分かれています。前菜の中から注文した「MANDARINの蒸し鶏」はネギソース、食べるラー油ソース、棒棒鶏ソースから選んで味わう一品。食べるラー油ソースは辛さが抑えてある一方で香ばしさと旨味が凝縮していて、酢の酸味がアクセントに。食べるほどに次が恋しくなる一品で、ビールがグイグイと進みます。また「押し豆腐と阿蘇高菜・枝豆の上海風マリネ」(500円)も見た目に美しく、彩りが豊か。味付けも酸味と塩気のバランスが絶妙で、すいすいと食べ進められるカジュアルさを備えながら、とっても上品です。肉料理からはいわゆる油淋鶏にあたる「華味鶏のサクサク揚げ」をチョイス。軽やかな食感の衣、その軽さを損なわない酸味と甘みが調和するタレがしっかりと噛み合っており、刻んで盛り付けられた野菜が食欲を刺激します。鶏肉そのもののジューシー感もしっかり堪能できました。

〆には麺料理を食べることに。グランドメニューに記載された「MANDARIN担々麺」のほか、別添えの今日のオススメメニューには「華味鳥のスープ塩そば」、「醤油らーめん」も。“お客様イチ押し”と書かれた塩そばをオーダー。まさにこの一杯は“ホテル仕込みの麺料理”という貫禄がありました。華味鳥による出汁がとても豊か。出汁がちゃんと生きていて、塩による味付けも最小限です。黄金色の鶏油も臭みがなく上品。ちなみにデザートには北海道ミルクジェラートのアイスワゴン取り放題(600円)という遊び心のある一品もありました。

今後はランチも予定しているそう。そちらも楽しみです。




【1】MANDARINの蒸し鶏(小盛1〜2人前・800円、中盛3〜4人前2,000円)。【2】華味鳥のスープ塩そば(1,000円)。【3】奥にテーブル席、手前にカウンター席があります。

取材・文:山田 祐一郎
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プレイス情報PLACE

MANDARIN MARKET 文華市場(マンダリンマーケット)

住所 福岡市中央区警固2丁目2−28
TEL 092-718-0801
営業時間 ランチタイム11:30〜14:30(OS14:00)/18:00〜23:00(OS22:30)
定休日 月曜(月曜が祝日の場合は営業、翌日が休み)

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