今年4月に本店を今泉へ移し、ますます勢いづく『とりぶどうTORIBU-BUDOU』。ですが、現状に甘んじることなく、新たなる挑戦として『MAKI-BUDOUまきぶどう』を生み出しました。

「本店に、接待や記念日などご利用いただける個室を設けたことがきっかけです」と吉井恵一さん。渡辺通りで展開していた全室個室の「とりぶどうHANARE」と本店個室の重要が、今後重なるだろうと見越し「この際、思いきって新業態にチャレンジしようとなったんです」と話します。

「HANARE」の個室の壁を取り払い、気軽に利用できるようテーブル席に。つまり全面改装され、まったく違う店舗へと生まれ変わりました。

主力となるメニューは、創作巻き串です。今や福岡の新名物となりつつある野菜巻き串をさらにアレンジして、オリジナルで提案しています。野菜に巻く肉は豚バラ、ベーコンはもちろん、和牛、タン、せせりなどバリエーションが広げられています。

創作巻き串は現在のところ24種類提供されています。写真は手前から「白レバーのゴルゴンゾーラ味噌」（264円）、「鶏胸肉のゴルゴンゾーラソース」（275円）、「ズッキーニとイタリア産生ハム」（363円）、「トロサーモンとイクラの親子串」（363円）、「ガーリックシュリンプ串 香草パン粉焼き」（302円）。

野菜と肉のペアリングに加え、ソースや他の食材を合わせることで、「串」というより一つの「料理」のようです。一串一串が、味の満足度の高い事！

黄身にくぐらせていただく「牛すき巻」（528円）、A5ランクの最高級の牛トロを使用した「佐賀和牛の炙りルッコラ巻 パルメザンチーズ」（858円）などの特選串もあります。

「とりぶどう」といえば焼鳥×赤ワインが定番ですが、『まきぶどう』では巻き串×国産ワインをおすすめしています。「野菜の味を生かした巻き串にはやさしい味わいの国産ワイン、とりわけ同じ日本の土で育ったブドウを使う日本ワインが、やはり相性がいいんです」と吉井さん。数々の銘柄を試飲して厳選した10種のワインは日本ワインを中心に、泡、白、オレンジ、ロゼ、赤と、種類も味の幅も広く提案されています。この厳選10種はすべてグラス（715円～）でもボトル（3,630円～）でも楽しめます。
※国内で製造された国産ワインの中でも、国産のブドウを100％使用して製造するワインを「日本ワイン」と呼びます。

なかでも吉井さんのイチオシは、ロゼワインです。「白よりもコクがあり、赤よりも軽く味わえるため、巻き串との相性は抜群です」。巻き串×ロゼのマリアージュをぜひお試しあれ！ドリンクはほかにハイボール、佐賀に特化した日本酒などがあります。

また、料理は「地鶏白レバー」（220円）をはじめとする「とりぶどう」の人気串に、オリジナルの「鶏ミックス串」（220円）と「胸身炙り」（198円）を加えた自慢の串12種類、鮮魚の刺身、ワインに合う一品、ピザ、パスタなど、実に豊富に揃っています。

モモ、ズリなど6種の部位が一度に味わえる「鶏ミックス串」。

鮮魚の刺身はその日の仕入れによって変わります。写真は「ごま鯖」（1,078円）。

「新鮮トロサーモンとイクラとアボカドのユッケ」（858円）。

今はなき、姉妹店だった「タイニーボート」から受け継がれた名物の「タイニーのオムライス 特製デミグラスソースかけ」（968円）。

「おにぎり」（275円～）などのご飯もの、人気の「TORI-BUDOUの辛麺」（935円）もあります。

看板メニューの創作巻き串に加え、「とりぶどう」「タイニーボート」での人気メニューが集結した『まきぶどう』は、いわば「いいとこどり」のお店といえます。

さらに特筆したいのが隣接して、スナックと和風バーをミックスした新しいカタチのバー「河童の手前」ができたことです。

男性3,800円、女性3,500円のセット料金制（120分）で、ボトルキープ4,500円～のほか、ボトルワイン、鹿児島西酒造の長期貯蔵秘蔵酒「天使の誘惑」のハイボール（820円）などが用意されています。

シックな店構えですが、“河童ママ”こと「タイニーボート」で長年働いてきた猪本麻美さんが明るく迎えてくれ、また、これぞスナック！的な要素としてカラオケ（1曲200円）もあり気軽に楽しめます。なお、女性グループに限り90分飲み放題歌い放題3,500円もあるそうです。

「とりぶどう」の姉妹店というだけでなく、その日の気分・メンバーによって、いろいろな味わい方や楽しみ方ができる店として注目したい『まきぶどう』（と、「河童の手前」）。すぐにでも人気店の仲間入りを果たしそうです。