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“感じがいい”独身アラフォー カナエさん(仮名)38歳の場合 vo.2 〜“好きなアーティストが同じ”は最強。

2018年08月19日 21:00



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「紹介」は理想的な出会い

 女性から見ても、“感じのイイ”印象のカナエさん。当然これまでの恋愛では、告白されることも多かったけれど、そんな彼女が「誰か私を好きなってください」と、真顔で愚痴をこぼすようになった。周りを見渡せば、似たような独身女性たち。いつしか「紹介」や「友だち主催の合コン」というルートもなくなっていたという。そんな状況ながら、久々にできた“好きな人”は、意外にも身近なところから現れた。

 「誰かいい人がいたら紹介して!」と、各方面に宣伝していたカナエさんに、取引先の既婚男性から久々に紹介の話が舞い込んできた。話は早々とまとまり、カナエさんは友人のマナさんを誘って2対2で飲むことに。彼女も長年彼氏のいない同世代女子だ。男性陣との待ち合わせの時刻まで、西通りのスタバで近況報告をし合っていると、マナさんが最近の写真を見せてくれた。「あ、そういえばこの彼は彼女いないよ?」と、マナさん。聞けば、カナエさんよりひとつ年下の福岡男子で、優しく、面白い人だとか。顔の感じもいい、服のセンスもいい、同世代だし、仕事もちゃんとしている。そして何よりも彼女がいない! カナエさんのテンションは一気に上がった。


“好きな音楽が一緒”は最強!

 取引先には申し訳ないが、「初めまして」から始める関係性より、信頼のおける親友からの紹介はありがたく、理想的な出会いと理想的な人に巡り会えたことで、会う前から“運命”の文字がよぎる。38歳にして理想を並べることはおこがましいとすら思っていた彼女のテンションをさらに上げたのは、サカナクションとBIGBANGが好きという共通項。好きな音楽や趣味が一緒というのは、大人になればなるほど嬉しいもので、グッと距離が縮まる。つまりいろんなことをすっ飛ばして話が早いのだ。そんな誰が見ても“感じのイイ”彼に、なぜ彼女がいないかは気になったものの、もうカナエさんに踏みとどまる理由はなかった。

 突如湧いて出た紹介話に恋愛スイッチが入ったカナエさんだったが、取引先の人が用意してくれたセッティングもありがたく出席。その場に来たのは、バツイチでちょっぴりシャイな男性だ。前の結婚で相当懲りたのか、「結局女性はさぁ」「女性ってそういうところない?」と、女性にネガティブな印象を抱いているようすだった。二次会はないという空気を読んだ4人は、そのまま解散することに。せっかく可愛いらしい格好をしてきたカナエさんを見て、マナさんから例の彼を呼び出す提案が飛び出した。

彼に彼女がいない理由

 フットワークの軽い彼は、急な呼び出しにも快く応じてくれた。ドキドキしながら合流した彼は、将来家業のリフォーム会社を継ぐという大輝さん。ジムで鍛えたという体つきはほどよく筋肉がついていて、見た目の印象はますます良い。先ほど会ったバツイチ男性と違い、ポジティブなマインドも好印象だ。ただ、ここまで印象がいいと気になってくるのが、“長年彼女がいない”という点。こだわりが強いか、何か問題を抱えているか、はたまた恋愛に興味がないというパターンも案外タチが悪い。

来週は、アラフォー女子の告白の決意をレポートします。


“感じがいい”独身アラフォー カナエさん(仮名)38歳の場合

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職場のお客さんと結婚した優さん(仮名)39歳の場合

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【イラスト】
諫山直矢/福岡在住のイラストレーター。自治体や企業の広告や販促物、また店舗やオフィスの壁画を担当するなど幅広い分野で活躍中。大人の強さと色気をまとった女性をモチーフとしたオリジナル作品制作にも力を入れる。

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