日々是食欲

日本のお酒を皆が楽しむ時代がやってきた

2018年06月12日 21:00 by 弓削聞平

5月26日(土)はイベント三昧の日でした。私自身も国際センターである「&SAKE FUKUOKA」の開場に並ぶため友人らと11時前に現地に集合。さんざん日本酒とうまいつまみを堪能して、3時すぎには博多駅前でやってる「A級グルメ大食覧会」に移動。さらに天神のスパイスカレーの店「Tiki」でやってるフィッシュ&チップスとヴァンナチュールのイベントまでを堪能。そこで皆と別れてから、「ユメキチワイン」でワインを飲み、春吉のなじみの店でまたワイン。家に着いたら24時になっており、移動時間はあるものの13時間ほど飲み続けてしまいました。どうりでγ-GTPが下がらないはずです。

 それにしても「&SAKE FUKUOKA」の盛況ぶりは予想をはるかに超えるものでした。あの大きな会場が日本酒のイベントであれだけ賑わう姿は10年前には想像できませんでした。10〜20年前、日本酒は私たちの国の名前を冠した酒にもかかわらずオヤジイメージが強く、若い人や女性はあまり飲んでいませんでした。オシャレ感にもほど遠く、お父さんが家で晩酌したり、酒場でおじさんたちが会社の愚痴をいいながら飲んだくれるイメージが強かったように思います。そう、完全にワインに、そして一時期全国的ブームだった焼酎に押されまくっていました。しかし生産者の意識や技術の向上、そして酒店や飲食店などの地道な営業努力、啓蒙活動により、7年くらい前からでしょうか、女性の目が日本酒に向きだして飲む層がみるみる広がってきたのです。昨今は今回の「&SAKE FUKUOKA」に限らず、毎年恒例の「城島酒蔵びらき」や博多駅前の「九州酒蔵びらく」など、日本酒のイベントもたくさん行われています。これからますます生産者のみなさんも精進してうまいお酒を造り、また消費者もいろいろなお酒と親しんでいけるといいなと思います。

取材・文:弓削聞平
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