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博多ラーメンのルーツとなる初代「博龍軒」の味を受け継ぐラーメン店がオープン!

2015年07月27日 12:00 by 山内淳

我々福岡人にとって欠かせないソウルフードのひとつ、豚骨ラーメン。初代「赤のれん」の津田茂氏と初代「博龍軒」の山平進氏が共同で作り上げた、白濁の豚骨スープと細い平打ち麺によるラーメンが博多ラーメンのルーツとされています。

7月16日にオープンした『翔龍軒』は、1948(昭和23)年に創業した初代「博龍軒」の山平進氏を父に持つ店主夫妻がオープンさせたラーメン店。初代「博龍軒」の味を再現するため試行錯誤を繰り返し、当時をよく知る母からもその味にお墨付きをもらったそうです。

麺は現在の博多ラーメンで主流となっている細麺ではなく、平打ち麺というあまり見かけない形状。幾度となく製麺所と打ち合わせを重ね、こだわり抜いたオリジナルの麺を製造しています。平打ち麺はスープが絡みやすいだけでなく、薄く平たい麺なので火が通りやすく、スープも染み込みやすいのが特徴。やわらかい口当たりとなめらかな喉越しのよさ、麺で感じるスープのうまさは抜群です。

スープは数種の部位をブレンドした豚骨を使用し、大きな五右衛門釜で2日以上かけてじっくり炊き込んでいます。豚骨は丁寧な下処理を施しているため臭みはありません。豚骨の旨味を凝縮させたスープはすっきりとした後味で、元ダレがキリッと味を引き締めています。しっかり味が染みたバラ肉のチャーシューも美味。

また、初代「博龍軒」名物のワンタンも継承。豚骨スープといただく「ワンタン」(600円)やラーメンにトッピングした「ワンタンメン」(850円)もおすすめです。セットメニューはないため、「餃子」(8個400円)、「おにぎり」(1個80円)、「ご飯」(150円)、「ゆでたまご」(60円)などのサイドメニューと一緒にどうぞ。営業時間にアイドルタイムを設けていないので、いつでも博多ラーメンの礎となったラーメンが味わえます。




【1】「ラーメン」(600円)。大盛りはプラス100円、替玉はプラス150円
【2】店内はカウンター8席、テーブル12席。カウンターの奥にはスープの要となる五右衛門釜が鎮座しています
【3】大正通り沿いにある赤い看板が目印

取材・文:山内淳
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プレイス情報PLACE

博多 翔龍軒

住所 福岡市中央区大名1丁目9−30  福岡観光ビル1F
TEL 092-753-6808
営業時間 11:00〜21:30
定休日 第1・4日曜(祝日の場合は営業)
URL http://hakata-shoryuken.com/

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