グルメ

【チキンカレー】スパイシーな香りに誘われて、穴場のカレーランチをいただきます!

2015年02月09日 11:00 by 山内淳

“いつか”行きたかったランチ

カレー好きの間で、必ずと言っていいほど名前が上がる名店『Tiki(ティキ)』。オープンしてまだ3年目にもかかわらず、お昼ごはん時は連日満席という人気店。ただ、知らない人にとっては、天神エリアにあるにもかかわらず、見つけることが難しい隠れ家でもあります。大丸福岡天神店から国体道路を挟んで向かい側、「フレッシュネスバーガー」がある路地に入りましょう。

 

“いつか”行きたかったランチ

そして、赤い壁をした「金剛園」脇に、看板が出ていたら営業中の目印です。営業はカレーがなくなり次第閉店ですが、15時まで開いていればラッキー! 実質、ランチ営業のみ。いつか行きたかった、と思いながらもなかなか行く機会が作れない理由はそこにあります。細い路地を奥へと進めば、今日のお目当て『Tiki』に到着です。

 

“いつか”行きたかったランチ

店は築50年ほどという古民家を改装したもので、1階は厨房とカウンターのみ。扉を開けると、たちどころにスパイスの香りが全身を包みます。ここは元々店主・Toshiさんの友人が住んでいた場所で、退去の際にタイミングよく借りられたそうです。

 

“いつか”行きたかったランチ

古い建物ならではの急な階段を上って2階に行くと、先ほどとは異なる少し広めの空間。テーブル席は間隔にもゆとりを持たせており、まるで郊外にあるカフェのように、ゆっくりと落ち着いた時間が流れています。

 

“いつか”行きたかったランチ
 

メニューのカレーはチキンカレーとキーマカレーのみ。

 

 

 

“いつか”行きたかったランチ


厨房の奥で鍋を揺らし、最後の仕上げ調理をする店主・Toshiさん。飲食店での経験は長いのですが、料理人としての仕事は『Tiki』が初めてだそうです。当初はバーをオープンさせる予定だったそうですが、ランチの需要が高い場所柄からカレーを始めました。カレーは改良に改良を重ねて現在の評判に至りますが、それでもなお研究中とのこと。

 

“いつか”行きたかったランチ


これが本日の主役「ラムと長ねぎのキーマカレー」(900円)! ラムの肩肉を食感が残るように粗く刻み、牛豚の合挽き肉も一緒に煮込んでいます。そのほか、5種の豆と長ネギ、タケノコなども入って、アーモンドとパクチーがいいアクセント。野菜がゴロゴロなのも、女性には嬉しいポイントです。Toshiさんは本格的なキーマカレーを食べたことがないらしく、自由な発想でオリジナリティあふれる『Tiki』流キーマカレーを生み出しました。

 

“いつか”行きたかったランチ


「ラムと長ねぎのキーマカレー」は塩のみで味付けしており、添加物は一切使用していません。メースやタイムなどを中心に12種のスパイスを使用し、筑紫野市産の青唐辛子で辛さのベースを作っています。ちなみに、「スパイシーチキンカレー」には17種のスパイスを使用し、カイエンペッパーという赤唐辛子が辛さのベース。スパイスはホールとパウダーを使い分け、味と香りの奥深さを存分に引き出しています。

 

“いつか”行きたかったランチ


お好みでヒマラヤの岩塩、ブラックペッパー、辛味スパイスをどうぞ。辛いもの好きの方にはタイ産唐辛子が10本まで無料サービス。さらに刺激を求めるなら、ハバネロ(1個100円)やトリニダードスコーピオンレッド(1/4カット100円〜)も。逆に辛さをマイルドにしたいなら、温泉たまご(100円)のトッピングもできます。カレーに使用されているジャスミンライスは、「Tiki米」の名でも販売(300g300円)されています。

 

“いつか”行きたかったランチ


通常、カレーにはライムが添えられるのですが、産地であるメキシコの天候による不作と情勢不安による流通妨害のため、ライムの入荷が滞っているそうです。それに代わるレモン、柚子やカボスといった季節の柑橘類の風味もオツなもの。「プロの料理人としてはまだまだ初心者なので、試行錯誤しています」とToshiさん。毎朝5時から仕込みを始めるカレーは、日々進化していく複雑な味わいの変化も楽しみです。

 

 

取材・文:山内淳
このライターの他の記事を読む

プレイス情報PLACE

TiKi(ティキ)

住所 福岡市中央区渡辺通5丁目24−38
TEL 092-738-2008
営業時間 11:30〜カレーがなくなり次第終了
定休日 不定

関連するトピックスTOPICS

特 集SPECIAL

PAGE TOP