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天神サイトライターがおくる私が愛する“パン”と“コーヒー”(2)

2014年10月21日 08:00 by 山内淳

みんなが大好きなパン—。クロワッサンやメロンパン、ハード系に調理系など数多くの種類があり、好みは人それぞれ。そんなパンと一緒に味わいたいのは、レベルの高さが伺える天神(福岡)のコーヒーしかありません。天神を知り尽くした天神サイトのライター陣が、本当は教えたくない絶品パンと味わい深い至福の1杯をご紹介。

●スーパーのパン屋さんと侮るなかれ、「ベーカー バイツェン」

“天神サイトライターがおくる私が愛する“パン”と“コーヒー”

僕にとってパンは日常にあるべきものであって、特別な日のごちそうではありません。日々の食事として買うことができる気軽さこそが個人的に重要なポイント。そんな観点から選ぶのは、「ボンラパス薬院六つ角店」内にある『Baker Weizen(ベーカー バイツェン)』です。

 

“天神サイトライターがおくる私が愛する“パン”と“コーヒー”

コストパフォーマンスの高さが顕著なのが調理パン。手作りバーガーが180円〜という、ファストフードやコンビニ顔負けの価格に大満足です。ハチミツとマヨネーズで仕上げたソースが絶妙な「薬院バーガー」(250円)、専用の高温窯で焼く「カットピザ」(190円)や「ホールピザ(1,520円/要予約)」と充実しています。写真右の「極厚ロースカツサンド」(650円)は土日限定での販売です。

 

 

“天神サイトライターがおくる私が愛する“パン”と“コーヒー”

特にお気に入りなのが「パストラミポークとクリームチーズサンド」(300円)。外側がパリッとしたフランスパン生地で、胡椒が効いたスパイシーなハムをサンド。なめらかなクリームチーズが好相性です。このクオリティの高さと具材のたっぷり感、30cmはあろうかというサイズでこのお値段! すごくお得な感じがするでしょ?

 

“天神サイトライターがおくる私が愛する“パン”と“コーヒー”

そして、トルコ名物のサバサンド。しめ鯖やスモークした鯖など個性豊かなサバサンドが福岡でもブームとなっています。『ベーカー バイツェン』の「ノルウェー産さばサンド」(360円)は、シンプルに焼きサバをサンド。ふっくらした焼きサバの食感を活かすため、パンはハード系ではなくもっちりした生地を使用。こちらもボリューム満点でお得です。

 

“天神サイトライターがおくる私が愛する“パン”と“コーヒー”

ガラス越しにサンドイッチを手作りする様子が窺えます。ハード系のサンドイッチやバーガー系以外に、ソフト系のサンドイッチもバラエティ豊か。

 

“天神サイトライターがおくる私が愛する“パン”と“コーヒー”

『ベーカー バイツェン』はスーパーマーケット「ハローデイ」や「ボンラパス」の製パン部門として18店舗を展開。「ボンラパス薬院六つ角店」はハード系のパンに力を入れており、福岡県産と北海道産からなる国産小麦を使用しています。福岡県産小麦を使用しているのは、系列店の中でも「ボンラパス薬院六つ角店」だけ。豊かな小麦の香りを感じられるのが特徴です。

 

“天神サイトライターがおくる私が愛する“パン”と“コーヒー”

パンは桜島の溶岩を利用した窯で焼くことで、外側のカリッとした食感と香ばしさ、中のもっちりと引きのある食感と小麦の風味を引き出しています。耳までやわらかい「バイツェンブレッド」(写真右上/1斤250円)をはじめ、クロワッサンドーナツやマフィンなどのデザート系まで店頭には約80種がズラリ。季節に合わせながら、毎月10種ほど新作が登場します。価格は50円からあり、中心価格帯は100〜180円とリーズナブル。商品が充実する狙い目は11時頃と16時頃ですよ。また、店内にはイートインスペースもあるほか、「ボンラパス薬院六つ角店」ではコーヒー通販専門店「珈道庵」や福岡の老舗喫茶店「ブラジレイロ」などのコーヒー豆も販売しています。

パンに限らず、高くてうまいものはいくらでもあります。でも、毎日の食卓に並ぶパンは、安くてうまいが一番。きっと、そのコストパフォーマンスの高さに満足することでしょう。

 

【Baker Weizen(ベーカー バイツェン) ボンラパス薬院六つ角店】
●住所:福岡市中央区警固1丁目1−3ボンラパス薬院六つ角店内
●電話:092-725-5134
●営業時間:10:00〜21:00
●定休日:ボンラパス薬院六つ角店に準じる

 


●たかがコーヒー、されどコーヒー「seed village(シードヴィレッジ)」

“天神サイトライターがおくる私が愛する“パン”と“コーヒー”

パンと同じく、コーヒーも僕にとっては日常生活に溶け込んでいる存在。1日に何杯も飲むものだからこそ、味わいと価格には譲れないものがあります。そんなわがままな思いに応えてくれるのが、福岡市中央区役所そばの『seed village(シードヴィレッジ)』。サクッと立ち寄れるスタンドスタイルの気軽さもいいところです。

 

“天神サイトライターがおくる私が愛する“パン”と“コーヒー”

店主の種村拓哉さんは「2010ジャパン・バリスタ・チャンピオンシップ」でベスト16に入賞した経歴の持ち主。フレンチプレスによる「コーヒー」はペーパーフィルターで濾さないため、豆の油分を余すことなく感じられます。そんなオリジナルブレンドのレギュラーサイズは200円!

 

“天神サイトライターがおくる私が愛する“パン”と“コーヒー”

イタリアの老舗メーカー〈シモネリ〉のエスプレッソマシーンで淹れる「エスプレッソ」は、ブレンドのシングルショットが100円! 「カプチーノ」や「カフェラテ」こそバリスタの腕の見せ所かもしれませんが、個人的にはミルク系ではなく、エスプレッソをお湯で割った「アメリカーノ」(250円)のコク深い味わいとすっきりした喉越しのよさが好みです。

 

“天神サイトライターがおくる私が愛する“パン”と“コーヒー”

「コーヒー」を香りや酸味が際立つフレンチプレスで提供できるのは、豆の品質に絶対の自信があるからこそ。一方、旨味がギュッと凝縮された「エスプレッソ」は、きめ細かくしっかりとしたクレマが浮かんでいます。これも豆の品質や鮮度の高さの証です。

 

“天神サイトライターがおくる私が愛する“パン”と“コーヒー”

今回はコストパフォーマンスといった面でオリジナルブレンドを紹介していますが、ほかにも「2014ワールド・バリスタ・チャンピオンシップ」での優勝者を輩出した「丸山珈琲」から仕入れるスペシャルティコーヒー、妊婦さんも安心して飲めるノンカフェインのデカフェもリーズナブルな価格で用意されているので、「コーヒー」や「カフェラテ」などを豆ごとの違いを楽しんでください。さらに、数量限定コーヒーと季節限定コーヒーも楽しみのひとつです。

 

“天神サイトライターがおくる私が愛する“パン”と“コーヒー”

そして、『seed village』では2014年7月からバータイム(ノーチャージ)の営業をスタート。アイスラテにウォッカを加えてチョコシロップを隠し味にした「夜のアイスラテ」(写真左/650円)や、アイスコーヒーにラムを加えてバニラフレーバーを効かせた「夜のアイスコーヒー」(写真右/650円)といったコーヒーカクテルをはじめ、スタンダードカクテルやビール、ワインも飲むことができます。

 

“天神サイトライターがおくる私が愛する“パン”と“コーヒー”

店頭ではデザイン、名入れ、文字入れなどが選べる完全オリジナルのタンブラーも販売。ラージサイズは横になっても漏れない構造になっており、ストラップを付ける部分もあります。このタンブラーを持参すると、元々の価格が安いのにドリンク代が10円値引きです。

コンビニで缶コーヒーよりも安価にコーヒーを買える昨今ですが、『seed village』ほどコストパフォーマンスの高いコーヒーにはなかなか出合えません。休日に重厚な雰囲気の喫茶店で腰を落ち着けて過ごすのもいいけれど、仕事の合間に立ち寄って気分をリフレッシュさせるのにおすすめです。

 

【COFFEE STAND seed village(シードヴィレッジ)】
●住所:福岡市中央区大名2丁目4−31
●電話:080-1537-8701
●営業時間:月〜金曜8:00〜17:00/バータイム17:00〜21:00、土曜10:00〜17:00
●定休日:日祝日
●URL:https://ja-jp.facebook.com/seed.village

取材・文:山内淳
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