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お寿司大好き!大衆寿司は寿司好き民族・日本人への貢献度大。

2011年05月09日 21:00 by 弓削聞平

 日本人は寿司好きだ。いや、外国人も寿司好きだ。外国人への「日本で食べたいもの」アンケートでは常に寿司は上位にランクイン。まさに日本食の代表と言えよう。

 寿司といえばごちそうというイメージがあった。なにかお祝いのとき、あるいは家にお客さんが来るときに、「じゃ、お寿司でもとりましょうか」というのが、幼少のころのぼくの寿司のイメージだった。寿司屋に食べに行くということができるようになったのはかなり大人になってからで、ぼくの家庭では寿司=出前だったのだ。

 正直に言うと、40代になるまでは寿司屋という業態はめちゃくちゃハードルが高く、たとえば美女に「お寿司連れて行ってくださいよ〜」と言われても、財布の中身を心配する前に、そもそも寿司屋でのふるまい方がわからず、「い、いやちょっと・・・」とそれとなく違う方向に話を持って行くようにする有様だった。それがだいぶ緩和されたのは、「epi」で寿司特集をやってからだ。
 しかし、寿司といっても敷居の高いところばかりではない。一番敷居が低いのは回転寿司だろう。ぼくが幼い頃にはこの業態自体がまだ生まれてなかったこともあり、家族で回転寿司に行った経験はない。しかし昨今の家庭ではごくごく手軽に回転寿司に行くから(高級寿司に行く家庭もあるんだろうけど)、むしろ寿司=回転寿司と信じている子供たちもいるに違いない。そういえば、ぼくの友人は家庭では「すき焼き」を鶏肉でやっていて、子供に「すき焼きの肉は鶏肉」と思い込ませていた(笑)。

 話がそれたが、回転ではないがカジュアルな寿司もある。ぼくらのまわりでは「すしざんまい」(通称:ざんまい)が人気だ。いや「ざんまい」は元来回転寿司として有名だ。しかし天神(国体道路沿い)にある「ざんまい」は回転ではなくその場で職人さんが握ってくれるから。しかも驚いたことに24時間営業。いつ行っても安価な寿司が食べられるというこの業態こそ、カジュアル寿司の極みだ。友人らは飲んだ後、ラーメンではなく寿司をつまむのが習慣となってきている。しかも明け方でもけっこうにぎわっていたりするから、そういう人たち、あるいは深夜営業の飲食店で働いている人たちの食事の場としても市民権を獲得しているようだ。

 そりゃ聖徳太子が舞い散る寿司のうまさにはかなわないが、これはこれで値段からすれば十分すぎるほど“寿司”を堪能できる。先般も飲んで食って1人2,500円ほどだった。敷居の高い寿司ももちろんいいけれど、寿司好きな日本人に対する庶民派寿司の貢献度は相当なものだと思う。とはいえ、たまには高級寿司も食べたいんだよね〜。

取材・文:弓削聞平
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プレイス情報PLACE

すしざんまい 天神店

住所 福岡市中央区天神2丁目3−10 天神パインクレスト1F
TEL 092-735-6789
営業時間 24時間
定休日 なし
URL http://www.kiyomura.co.jp/shop/shop34_tjn01-00.html

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