日々是食欲

名店のおせち&寿司で新年会したいな〜

2012年12月13日 12:00 by 弓削聞平

 今年もあと半月。誰もが言うことだが、早すぎる・・・。この前、実家で年越しそばを食べたような気がするし、この前おせちを食べたような気がする。あれから1年経ったのか? 経ったんだよな。現実を受け入れざるをえないが、自分はこの1年何をしただろうか? いつもように毎日毎日外食をし、そこで得たものをこの天神サイトやソワニエで発信し続けた。う〜ん、どう考えても変化がなさすぎる。ま、1つ新たなことと言えば「ぐる〜り糸島」っちゅう、糸島のガイドブックを出版したことか。今までいろんな雑誌やガイドブックの編集をしてきたが、いずれも版元の基で作ってきたもので、自分自身で発行をしてきたわけではない。そういう仕事って善くも悪くも本が売れても売れなくてもギャラは一緒、つまりノーリスクなのだ。ところが自費出版というのは売れなければ自分の口座の残金がなくなり、売れればその逆。出版や興行はギャンブル性が強いものだが、今回もそういう意味ではけっこうリスキーな試みだった。結果的に吉を出たからよかったが、正直、かなりびびってた。ただ、本の場合、1冊も売れないということはなく、ある程度は見込めるので、はずしても丸々赤字ってことはないわけだが、それでも本を発行するにはうん百万はかかるわけだから、そりゃしがない個人事業主としてはびびるのも当然だ。
 今回吉と出たから頭に乗るわけではないが、来年も自費出版を計画中だ。大体、ギャンブルってのはビギナーズラックってのがあって、調子こいて「もう一度」とやると、痛い目に遭うというのが常だが、それでも「これははずさないだろう」という思い込みの元、またうん百万円張るつもりだ。あぁ、マジで怖い。

 さて、そんなグルメと関係ない話はいいとして、みなさん、正月はおせちを食べてますか? そもそもコンビニやスーパー、百貨店なども元旦から営業を始める昨今、おせちの必要性すら問われるようになっているが、元々の正月くらいは奥さんや母親の料理という仕事を休んでゆっくりしてもらうという意味からすると、やはり正月はおせちはあってしかるべきだ。もっとも、おせちにより正月は休めるかもしれないが、年末は通常の食事にプラスでおせちを作るという大仕事が増えるわけで、それを考えるとどっちがいいやら・・・。いや、それに最近はおせちを家庭で作る家は極端に減っている。おせちを家庭で作るという文化が衰退していくのはさびしいが、先ほどの「休んでもらう」という観点からすると、どこかで購入するのも悪くない。それに現代は奥さんや母親も働いている家庭が多いので、そんな時間が取れないという事情もあるはずだ。
 ぼくの実家も以前は毎年母が作ってくれていたが、ここ5年くらいは飲食店に注文するようになった。なにせ核家族化で実家も母1人、ぼくも元旦しか帰らないので、大量に作るわけにも行かないし、母にしてみたら自分で手間暇かけて作って自分で食べるというのはあまりに味気ない。そんなことから、購入するようになったのだ。
 うちの場合は毎年大手門の「竹林」にお願いしている。なにより母もぼくも大好きな店だし、その食材の質、手間暇のかけ方はとてもじゃないけど家庭でできるものではなく、これなら間違いなくお店にお願いする意味があると実感できる。一度食べてからというもの、もう虜になり他に変える気はまったくしない。
 しかし、最近はおせちを準備する店も和洋問わず年々増えているので、浮気したくなる気持ちが芽生えないといえば嘘になる。こちらも大好きな「今ここ」のおせちにも興味津々だし、洋ものでいえば、その「竹林」の親子が毎年食べるという「レストランカズ」のものも食べてみたい。いっそ、友人らと協力していろんなお店のおせちを持ち寄り新年会でもできれば、多種多様なおせちを堪能できて楽しそうだ。うん、それいいな〜。ぼくの周辺のみなさん、誰かやりませんか? 
 おせちではないが、中央区のある有名なお寿司屋さんは元旦から出前をしている。正月から寿司ってのもいいよなぁ。ぼくはたまたま2日くらいにその店に食べに行く機会があったのだが、正月はともかく出前優先だから店のお客にきちんと対応できないというのは予約の時点で聞いていた。それを承知で行ったので特にストレスも感じなかったが、いやはや想像以上の出前の慌ただしさにはびっくりした。名店のおせちと名店の寿司。そんな贅沢な正月っていいよな〜。誰かやろうよ〜(しつこい)。
今年の正月にいただいた「竹林」のおせち。40種類近くの料理が入ってたんじゃなかろうか。

取材・文:弓削聞平
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