
イベント | まち
「都心」のあり方を考える【TABLE SESSION TENJIN vol.01】
2020年12月30日 18:00 by 深江久美子

変革期を迎えている天神。新しいまちに必要なモノ、都市としての機能とは?そんな“まち”の在り方を考えるトークイベント「TABLE SESSION TENJIN」が開催されました。“まちづくりは人のつながりづくり”をコンセプトにした未来のまちづくりにつながる場「URBANG TABLE」で、今後は毎月第3水曜日にテーマを変えて開催されていく予定です。
“まちづくり”のキーになる交流があるのもこのイベントの特徴。近くの席にいる3~4人でグループになり自己紹介をはじめ、意見交換があります。参加者同士が交流し、情報交換や議論することで福岡の未来へのヒントが得ることができればと考えられています。
この日に集まった参加者の顔ぶれは大学生から社会人など、“まちづくり”に興味がある異業種な人たち。自由な雰囲気だったのでスペース内にある「REC COFFEE」で注文したコーヒー片手に参加している人の姿も見られました。

記念すべき1回目のゲストは大名にある「株式会社大央」の社長であり、建築家でもある松岡恭子さん。新型コロナウイルスの影響で目立った都心の空き店舗・空間を活用し、九州の物産を紹介するギャラリーを作り、新しい交流の場を生む社会実験「One Kyushu ミュージアム」を2020年9月に行いました。トークイベントのファシリテーターでもある深町健二郎さんをはじめ、福岡を代表する人々が参加した壮大な取り組みになったそう。
今回のテーマは“「都心」のあり方を考える”。二人が参加した「One Kyushu ミュージアム」を通して見えてきたまちの未来について聞いてみた。

●コロナから得た、再構築への気付き
今年は誰しもが想像していなかった1年でした。ネガティブ(コロナ)なことがあるからこそ、大実験ができる時期に来ていると考え、実行に移したのが建築家である松岡さん。「まだまだやれることができる」と逆境に立たされたからこそ、エネルギー沸いたそう。
深町さんをはじめ、「チョコレートショップ」の佐野隆さん、美術家、陶芸家など、福岡や九州を代表する人々に声をかけ「One Kyushu ミュージアム」をスタートさせました。

●大切なのはハコじゃなくて、コンテンツ
九州の玄関口と呼ばれている福岡だけど、九州の良さを伝える文化的なハブ機能が弱いと感じていた松岡さん。また、グローバル化でどの街もコンテンツが似通ってきていて、ローカル色が失われていくことを危惧していました。5年間コンサルタントを務めてきた天神ビッグバンにおいても、「建物が立派になっても人が来るとは限らない、そこにしかない場が必要」だとお話してくれました。
●「One Kyushu ミュージアム」が生まれた背景
新型コロナウイルスの影響で都心の一等地は無人になり、目立ったのは大名の空き店舗。そこを短期で借りて“九州のハブたる福岡”を実験的にやってみようと、ポストコロナに向けた都心での社会実験「One Kyushu ミュージアム」がはじまりました。「不動産会社もしているし、賃貸借契約書も作れるんですよ」と笑う松岡さん。都心って知的意識とか交流を求めるから行くところ。今こそ、自分で汗かいて社会実験を行いまちづくりにフィードバックしていく時だと感じたそう。売り買いの消費の場ではなく、人の心を豊かにする都心を作りたかったそうです。

●ロゴに込められた思い
ロゴデザインには九州を1つにという思いが落とし込まれています。小さな×(バツ)の集合体で、ヒトやモノなどの掛け合わせを表しているそう。WEBサイトにある動画のBGMは深町さんがプロデュース。サウンドプロデューサーの清川進也さんに依頼し、4つの楽章で構成された楽曲が誕生しました。命が育まれて、人の交流による営み、自然の恵みと脅威、人間はくじけることなく支えあっていくという……九州の壮大な自然、文化が凝縮された音楽です。
★「One Kyushu ミュージアム」の動画をチェック!
https://onekyushumuseum.com/
●職種・世代を超えた掛け合わせがおもしろい!
焼き物、アートなどの各専門家が揃った「One Kyushu ミュージアム」。普段は混じわらない人、作業工程にはないことだけど、その掛け合わせによって世界が広がったと参加者たちからは意見も。専門家同士の掛け合わせは柔軟性があり、元の仕事にもフィードバックすることもでき、次なる新たな商品・アイデアにつながったそうです。深町さんは「福岡の文化もそうだけど、要は混ぜあうがめ煮」と掛け合わせをユニークに表現。福岡は横串を刺して、そのコミュニティから新たなものが生まれると地域性についても語ってくれました。

「まちづくりって何でしょう?」という参加者からの問いには、「“まちづくり”には定義がないから、何をしても“まちづくり”。だから楽しい。」と話す松岡さん。社会貢献しようというアクションは全てまちづくりに繋がります。それは私たちが想像していた以上に身近にあって、誰もが担うことができるのです。そして、人と人との掛け合わせによる化学反応は人の心、まちそのものを動かすことができると教えられました。
●まちづくりは誰でも担い手になれる。
松岡さんが代表を務める株式会社大央では毎週水曜日をノー残業デーとともに、ノープラスチックデーと設定しているそう。現在、世界的にプラスチックのゴミ問題が深刻となっていますが、例えば、それも「一人一人の行動や会社単体の取り組みで変わっていくはず。」と、松岡さん。「プラスチックのコンビニ弁当を買わなければ、ランチに出かける。そうすれば街の今を知ることができる。そして社内で共有することができる。街を知ることは不動産会社としても必要なことですし、もしも社員数の多い会社がこうしたアクションを起こせば大きな変化が生まれてきます。」様々なビルを建てたり、場を作ったりする等、目に見えるまちづくりだけではなく、一人一人が環境について今できることをしてみること。そうしたことも含めてまちづくりであると教えていただきました。
●参加者の声
・自分自身、街づくりというものを広く捉えていたが、小さなことからチャレンジしていいという気づきがあった。
・松岡さんのお話を聞いて改めて福岡という面白い街に住んでいることがわかった。
・都心は実験の場という言葉が響いた。自分自身でできることを探してアクションを起こしたい。
・今の時代だからとりあえずやってみることが大事だと思った。
・まちを良くするというフワッとした目標が悪いのではなく、逆算して着実に前進していけば良いということがわかった。
イベントの詳細は下記youtubeからチェック!
▼Youtube
https://www.youtube.com/watch?v=EAkCayzlxys
▼Facebookページ
https://www.facebook.com/urbangtable
▼Twitter
https://twitter.com/home?lang=ja
▼公式サイト
https://tenjinsite.jp/urbangtable/
取材・文:深江久美子
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