グルメ | 新店舗オープン

注文後、皮をのばすところから作りはじめるフレッシュ餃子

2018年08月20日 21:00 by 木下 貴子

店が誕生する前の段階から常連客、そして飲食業界の間で注目を集め、さらに7月にオープンして間もないのに連日大賑わい。すでに世間をざわつかせていますが、それも当然のことかもしれません。なにせあの実力派の人気店「Yorgo(ヨルゴ)」の2店舗目、しかもまったく業態の異なる餃子の店を開いたとあれば…。その噂の『餃子ラスベガス』にさっそく行ってみました!

場所は大名1丁目、国体道路沿い。白が基調のすっきりした印象の店舗は、「ヨルゴ」同様に目の前で料理が作られている様子が楽しめるオープンキッチンで、カウンター席がメインです。




実は2年以上前から2店舗目を考えていたというオーナーの川瀬一馬さん。「スタッフも増え、福利厚生などきちんと働ける職場づくりをしなければ」と思いはじめたのがきっかけだったと話します。「あくまでも僕は『ヨルゴ』が主体。なので2店舗目は人に託すことができ、かつ福岡の街から必要とされる店を考えました」。地元の人に愛されるうどん、ラーメン、水炊き、焼鳥など、「ザ・博多」的な料理のなかから、川瀬さんが白羽の矢を立てたのが餃子だったというわけです。「なんか、楽しそうだなって」と笑顔を見せます。

構想から2年間、毎週土曜日を餃子の日と決めスタッフとともに密かに餃子を試作。夏休みには餃子の旅を決行し、全国の餃子を食べ歩いたりしたそうです。「餃子は素人。とりあえずシンプルに、自分たちでできることを最大限に」という『ラスベガス』の餃子の大きな特徴は、できたて、挽きたて、皮のばしたて!

餡に使う豚肉は鮮度を重視し、かつ「挽いてすぐの方がおいしい」と店で挽きます。また、生地は注文が入ってからのばして皮を作り、餡を包みます。


パスタマシーンを使って生地をのばすところもユニーク!





カウンター席では餃子を仕込む様子を見て楽しめ、さらにカウンター中央の4席は、希望すれば自分で餡を包むこともできちゃいます。この特等席、特に子連れのお客に大人気なのだとか。



自分で包む餃子はひときわ美味しいのでは? 厚めの皮なので子どもでも気軽に参戦できます。なお自分で包んだ場合、餃子一皿のお値段、50円引き也!



「焼餃子」は6個518円。皮はむっちり、そして粗挽きの豚により餡からは肉汁がじゅわ~。できたて、挽きたて、皮のばしたて!のトリプルフレッシュによって生まれた、素材の味がやさしくでもしっかり感じられる餃子なのです。水餃子もあり8個518円です。



このように注文後の工程に時間を要するため、「餃子を待つ間に…」と小皿料理もいろいろ用意されています。
上から「牛ハツのボイル」(648円)、「茹であげレタスのネギ山椒和え」(518円)、「マーボーニラ」(540円)。



ほかにも季節野菜を使ったり、他店とのコラボメニュー(例えば、大名の「土竜が俺を呼んでいる」監修の「〆の海苔だけラーメン」(486円))など、「ヨルゴ」ならではの料理もちらほら。

ドリンクはビール、ワイン、サワー系に絞っています。おすすめは、薬院の「BAR秋吉」監修によるオリジナルの「ハイボール」「レモンサワー」「グレープフルーツサワー」(各594円)。こちらも毎日、店で瓶詰しているそう!

店の奥に警固から移転した「ヨルゴ」がありますが、それぞれ独立しており空間もまったく別で、メニューの共用もしていません。(「ヨルゴ」のお客は、『ラスベガス』の店内を通過して店に入るというユニークな造り)。でも互いの店を梯子すれば、美味しさ二倍!という楽しみ方もできちゃいます。

『ラスベガス』は基本的に予約はとっていないので、満席で待つこともありますが、食べたいと思ったその日に立ち寄れます。「ヨルゴ」の精神の一端を感じる餃子と料理の数々を、気軽に味わおうではありませんか。

取材・文:木下 貴子
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プレイス情報PLACE

餃子 LAS VEGAS(ラスベガス)

住所 福岡市中央区大名1丁目2-15 GF SQUARE大名 1F
TEL 092-707-3898
営業時間 17:00~OS22:30
定休日 日曜、不定

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