グルメ | 新店舗オープン

丸みを帯びたひと口餃子。豊かな皮の食感とジューシーな餡

2018年07月05日 12:00 by 木下 貴子

万人が大好きな料理の一つ、餃子。ですが、ひとえに餃子といっても千差万別。福岡に数多ある餃子の店では、それぞれの個性が輝きます。

6月に薬院にオープンしたばかりの『餃子酒場 こがね』の場合はというと、店主・金子献一さんが店を開く前に、福岡をはじめいろいろな土地の餃子を食べ歩き、試行錯誤のうえ独学で生み出した餃子を出しています。

餃子はシンプルに「焼餃子」と「水餃子」の2種類です。



まず「焼餃子」(7個378円)からいただきました。羽根付ではないのにサクサクっとした食感。続いて、豚肉、キャベツ、ニラで仕上げた餡がふんわり舌に訪れます。優しい味わいですが、しっかりコクも感じます。「隠し味に味噌を入れているんです」と金子さん。



続いて「水餃子」(7個378円)。こちらはトゥルンと舌触りよく、餡は焼きよりもさらに甘味を感じます。



博多特有のひと口サイズ。丸みを帯びているのは「こうすることでジューシー感が高まるんです」と金子さん。印象深い皮については、皮の製造業者と試作に試作を重ねたといいます。「粉の配合、水の分量、厚さによってまったく食感が異なるんです」。『こがね』独自の黄金比率を編み出しました。

とはいえ努力だけではどうにもならないのが、飲食という厳しい世界。もともと、金子さんは料理人歴が長く、『こがね』以前に焼鳥屋を8年ほど営んでいた腕と経験があってこそ、オリジナルの美味しい餃子が誕生したのです。

「餃子がメインですが、やっぱりみなさんいろいろ食べられたいだろうと思って」と、これまでの経験を生かして、様々なメニューを用意しています。

美しく盛られた「胡麻さば」(864円)。魚はほかにも「本日のお刺身」などがあります。



きめ細かにマッシュした「半熟卵のポテトサラダ」(518円)。



ほか、一品もの、ご飯ものなどひと通り揃います。餃子を入れる「和牛もつ鍋」(しょうゆ・みそ1人前各1,274円 ※注文は2人前より)も自信作とのこと。

酒場というだけあって、お酒も種類豊富。「たとえば餃子とビールだけでさくっと食事してもらったり、あるいはお酒だけを楽しんでもらったりと、気軽にご利用いただけるように」と、店もカジュアルな雰囲気にしたといいます。



場所は、西鉄薬院駅から徒歩約3分。ニンニクを使用していない餃子は、バスや電車を使っての帰宅や、翌日のことを気にする必要がありません。一口サイズで味もマイルド。パクパク食べやすい『こがね』の餃子を、心ゆくまでご堪能あれ。

 

取材・文:木下 貴子
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プレイス情報PLACE

餃子酒場 こがね

住所 福岡市中央区薬院1丁目6-7 ヴァンクール薬院1F
TEL 092-716-7733
営業時間 17:00~24:00
定休日 不定

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