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【春吉】【渡辺通】天神エリアのディープな“市場”に潜入!

2016年04月13日 12:00 by 山内淳

天神エリアにおいて、「春吉」と「渡辺通」は西鉄福岡(天神)駅がある中心部から見て南東側に位置しています。福岡市のWebページによると「春吉」は、江戸時代には藩士たちが住んでいたとのこと。現在は天神やキャナルシティ、中洲にも近いことから、ビジネス街と飲食街、住宅街が混在しています。また、「渡辺通」は明治時代の呉服問屋「紙與(紙与)」の主人・渡辺與八郎(与八郎)の名前に由来するもので、路面電車を走らせて福博の街の発展に貢献した功績を称え、彼の没後に地名として正式に名付けられたとWebページにあります。

 

コスパ抜群の海鮮丼は「博多の台所」にあり!

春吉といえば、ここ「柳橋連合市場」を思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。飲食店や料亭、ホテルなどの料理に多く使用され、“博多の台所”として素材の新鮮さは多方面から絶大なる信頼を置かれています。福岡市のWebページによれば、業務用が7割を占めているそうです。そんなプロ御用達の店が軒を連ねる「柳橋連合市場」に潜入してみました。

「柳橋連合市場」は名称に「市場」とありますが、福岡市中央卸売市場鮮魚市場(通称:長浜鮮魚市場)のような卸売市場ではなく小売店の集合体なので、仲買人でなくとも一般の方も買い物ができます。鮮魚店はもちろん、精肉店や青果店、蒲鉾店やおでんダネなどの練り物店といった約40店舗が、全長100mほどのアーケード内に並んでいます。

「いらっしゃい!」と元気に声かけてくれたのが、「吉田鮮魚店」店主の吉田精一さん。こちらは『柳橋食堂』という食事処を手掛けており、地元客や観光客からも親しまれる知る人ぞ知る穴場スポットです。壁には「刺身定食」「寿司定食」「天ぷら定食」(各880円)をはじめとする定食類、丼物、お得なセットなど、豊富なメニューが掲げられているので、1Fで注文してから客席がある2Fに上がりましょう。

注文したのは名物「海鮮丼」(味噌汁、漬物付き670円)。タイ、マグロ、サーモン、イカ、ブリなど季節や仕入れによって変わるネタが5種類のっていて、このボリュームでこの価格はかなりお得! 鮮魚店直営なだけあって、ネタの品質や鮮度はいうまでもなく抜群。甘めの醤油で仕込んだ特製ゴマダレに注文が入ってからサッと切り身をくぐらせているので、素材そのものの味わいもしっかり感じられます。贅沢な食事を楽しみたい方には、イクラとウニも入った「デラックス海鮮丼」(1,540円)なんて丼もありますよ。

「柳橋連合市場」は料亭やホテルの料理人も利用する店なので、魚を捌けないといけなかったり、高級な魚介ばかりを扱っているイメージかもしれませんが、そうでもありません。『柳橋食堂』の1Fでは刺身や寿司、惣菜なども販売しています。1人暮らし用からプロが目利きする食材まで幅広く揃う「柳橋連合市場」。“博多の台所”の呼び名は伊達じゃありませんでした。

柳橋食堂

住所福岡市中央区春吉1丁目1-10柳橋連合市場内「吉田鮮魚店」2F
TEL092-761-1811
営業時間10:00~16:00(OS15:30)
定休日日祝日

 

ノスタルジックな面影を残す昭和レトロな異空間

天神を南北に貫く「渡辺通り」に面した場所には、九州電力本社やホテルニューオータニ博多などの大きな建物がありますが、それらの裏側の路地には個性的な飲食店が点在しています。そのなかでもディープな場所といえば、渡辺通2丁目の「三角市場」ではないでしょうか。

こちらも名称に「市場」とありますが、卸売市場ではありません。福岡市のWebページによると、かつて渡辺通1丁目の三角地帯にあった商店街が1950(昭和25)年に移転したとのこと。そして、飲食店がひしめき合うアーケードとなった今も、「三角市場」という当時の呼び名だけが残っているみたいです。

「三角市場」には約20の店舗があり、特にアーケード内の店は間口も狭くて中の様子が窺いにくいため、気後れしてしまうかもしれません。そんな方も沖縄料理店『酒房 朋(とも)』なら、「三角市場」デビューも安心です。カウンター7席というこぢんまりとした空間も手伝って、屋台のようにお客同士も仲良くなれるはず。2Fは10名まで利用できるので、グループでの来店も大丈夫。ランチ営業もしているので、夜訪れる前に雰囲気を知ることもできますよ。

自家製の手打ち麺にこだわった「ソーキそば」(昼600円、夜650円)。スープはカツオと豚骨をベースにしたやさしい味わいで、ホロホロになるまで煮込んだソーキも分厚くてボリューミー。そのほか、チャンプルーやテビチ(豚足)など定番の沖縄料理をはじめ、アサリの酒蒸しに島唐辛子を使ったり、肉豆腐に豚タンを使ったり、沖縄食材でアレンジした創作メニューも食べられます。

「古酒を含めて約20種の泡盛を用意して待っています!」と、沖縄出身の店主・與那覇大輔さん(左)とスタッフの上原大輔さん(右)が明るく迎えてくれます。独特な雰囲気を醸し出す「三角市場」ですが、常連以外お断りなんて店はありません。一度足を運んでみれば、きっとそのディープな魅力のトリコになるはずです。

酒房 朋(とも)

住所福岡市中央区渡辺通2丁目3-2三角市場内
TEL092-724-0920
営業時間月~土曜の平日11:30~14:00(OS13:30)/18:00~24:00(OS23:00)
定休日不定

取材・文:山内淳
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