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この公園にはナゾがある!? インクルーシブな子ども広場でナゾ解きにチャレンジ!

2025年11月25日 11:00 by 山内淳

福岡市では、誰もがお互いを理解し、安心して笑顔で、自分らしく遊ぶことができる、インクルーシブな子ども広場の整備を進めています。「インクルーシブ」とは「すべてを包み込む」という意味で、地域の住民や障がいのある子どもの保護者などの意見を参考に公園づくりを検討。南区にある『桧原運動公園』も5月にリニューアルを果たし、みんなの「こんな公園があったらいいな」を実現しました。

この度、桧原運動公園のインクルーシブな子ども広場を舞台に、あちこちにあるナゾ=ユニバーサルデザイン(UD)を親子で探しながら楽しめるクイズラリーが開催されました。会場には福岡市の公園を知り尽くした公園ハカセとLOVE FMのDJ 佐藤ともやすさんが、ナゾ解き案内人として登場。「UD」とは、年齢や性の違い、国籍、障がいの有無などに関わらず、誰もが自由・快適に利用できるものだと教えてくれました。

さて、今回のナゾ探しのコツは何でしょうか? 「やさしい気持ちで公園や遊具を使う人のことを考えると、UDを見つけやすいですよ」とナゾ探しのヒントを公園ハカセが教えてくれました。
さぁ、公園の中にあるナゾ解きクイズラリーがスタート!

最初のナゾは、不思議なネット。これは何かというと、座面が幅広くて2人乗りもできるブランコです。体を起こしても寝そべっても使うことができます。ハンモックのようにネットが体を包み込むので、小さい子も自分で体を支えづらい子も安心して乗ることができます。

次のナゾは、人工芝の坂みち。転がってみたり、寝てみたり。小さい子も障がいのある子も大人も、みんなが自分らしくゆったり過ごせます。雨上がりでも水はけがよくて乾きやすく、すぐに遊べるようになるのも嬉しいところです。

次のナゾは、かくれんぼができるドーム。見つからないように隠れたり、秘密基地にしたり、いろんな遊び方で楽しめます。ドーム内は少し暗くて静かだから、中にいると心を落ち着かせることもできます。どのように使うかは、人それぞれ。自分らしい使い方を見つけましょう。

次のナゾは、大きな足あと。この足あとを見ていると、不思議と足をのせて自分の足と大きさを比べたくなりませんか? すると順番に並ぶのが苦手な子も、自然と列に並んでいるではありませんか!

次のナゾは、砂場の横にある大きなお皿と小さなお皿。これは立ったままでも車イスに座ったままでも遊べるテーブル型の砂場です。高さが異なるテーブルが2つあるので、身長差がある友達やきょうだいとも一緒に楽しめます。

次のナゾは、色分けされた地面。足にやさしく滑りにくいゴムチップで舗装されているため、ケガを防げて安全です。特に高さがある遊具の周囲は、よりやわらかくするなど工夫されていました。ベビーカーや車イスを使った移動も滑らかで、視覚障がいがある方も認識しやすいようにカラー舗装を組み合わせ、遊具の色との対比を工夫している点もポイントです。

次のナゾは、駐車場のシマシマ模様。車イスの方でもゆったり乗り込めるようシマシマ模様の間隔が他の駐車スペースよりも広くなっています。バックドアから車イスが乗降できるように、駐車場の後ろにも幅広いスペースが設けられています。

次のナゾは、木立に囲まれた空間。ここは車の音や大きな声が苦手な方も自分のペースでのびのびと過ごせる「マイペースエリア」です。この小さな森の中にいると、木の葉が風で揺れてこすれるサワサワとした音や鳥の鳴き声に癒やされます。

ナゾ解きタイムが終了すると、芝生広場に集まってみんなで答え合わせ。公園に潜むナゾはどこなのか、どんな点がやさしかったのかを発表し合いました。子どもたちは公園で自由に遊びながら、実際に遊具などを体感してUDに気付いていたようです。

最後は、たくさんのナゾ=ユニバーサルデザインを発見したことを称し、公園ハカセからシールを貼ってもらい「ナゾ解き案内人」に任命されました!

この親子で遊びながらUDについて学べるナゾ解きは、早良区にある『百道中央公園』でも開催されました。

こちらの会場も子どもたちが元気に走りまわってナゾ=UDを探し、たくさんのUDに触れていました。

公園内に植えられている金木犀、実はこれも公園内のUDの1つ。目が不自由な方の「季節を感じられるものを植えて欲しい」という声から実現したものです。


子どもたちは今回のナゾ解きを経験してUDを見つける目を養えたので、これからは「ナゾ解き案内人」としてほかの公園やまちの中にもUDがたくさんあることを広めてほしいですね。

●ユニバーサル都市・福岡公式インスタグラム

 

 

 

取材・文:山内淳
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