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【九州国立博物館】伊藤若冲の名画など日本美術の名品が大集結

2026年04月29日 11:00

2025年に開館20周年の節目を迎えた「九州国立博物館」。1年間を通してアニバーサリーイヤーと位置づけ、様々な企画を展開してきました。21年目のスタートとして、特別展「若冲(じゃくちゅう)、琳派(こうりん)、京(みやこ)の美術-きらめきの細見コレクション-」が4月21日(火)~ 6月14日(日)まで開催されています。


本展の開催にあたり、全面的な協力を担ったのが京都の「細見美術館」です。昭和の実業家であり、美術コレクターでもあった細見良(りょう)氏(号・古香庵)が初代として収集を開始。その想いは、二代目・實(みのる)氏、三代目・良行(よしゆき)氏へと受け継がれ、細見家が約80年にわたり築き上げてきた貴重なコレクションは「日本美術の教科書」とも称されています。


鶏図押絵貼屛風(にわとりずおしえばりびょうぶ) 伊藤若冲/江戸時代・寛政9年(1797)頃[前期展示]
なかでも、伊藤若冲や琳派作品の収蔵は日本有数を誇り、高い評価を受けています。このほかにも見応えのある作品が一挙公開。展示は5つの構成で展開され、動植物を精緻に描いた絵画をはじめ、精巧な金工品や仏教美術品など、多彩な名品がずらりと並び、日本美術の魅力を存分に感じられる展覧会です。


重要文化財 金銅透彫尾長鳥唐草文華鬘(こんどうすかしぼりおながどりからくさもんけまん)/鎌倉時代・13世紀[通期展示]
本展タイトルの通り、若冲や琳派という江戸時代の画家を大きく取り上げている展覧会ですが、コレクションは平安~鎌倉時代の仏教美術にも及んでいます。重要文化財でもあるこちらの華鬘は装飾性の高い仏具で、滋賀県にある織田信長ゆかりの寺院に伝来したもののひとつです。


七宝夕顔文釘隠(しっぽうゆうがおもんくぎかくし)/桃山~江戸時代・17世紀[通期展示]
建物の釘の頭を隠すための装飾金具で、夕顔の花と葉を大ぶりにあしらった大型の「釘隠し」も展示。自然モチーフを取り入れた意匠が特徴で、実用と美を兼ね備えています。

初代と二代目で異なる収集の視点に注目するのも、本展の楽しみ方のひとつ。初代は、精緻な造形や素材の美しさを重視し、細部にまでこだわった作品を収集。一方、二代目は当時まだ広く評価されていなかった江戸時代の絵画にも積極的に目を向けました。こうした世代ごとの異なる審美眼が、コレクションの多彩さと魅力につながっています。鑑賞の際は、その違いを感じながら観ることで、より深く作品の真髄を味わえます。


雪中雄鶏図(せっちゅうゆうけいず) 伊藤若冲 江戸時代・18世紀[通期展示]
多くの人が特に注目する、伊藤若冲や琳派の絵画は、初期から晩年の作品まで幅広く紹介。まだ「若冲」という号を名乗る以前の若い頃の作品も含まれており、その画風の変遷をたどることができます。


重要文化財 芦屋霰地楓鹿図真形釜(あしやあられじかえでしかずしんなりがま)/室町時代・15世紀[通期展示]
九州ゆかりの工芸品として、福岡県芦屋町で室町時代に作られた「鉄の芸術」とうたわれる芦屋釜。薄手で扱いやすく、表面の文様も美しいことから、当時の茶人たちに高く評価されており、美術工芸の中で重要な位置を占める存在です。このように、これまであまり注目されてこなかった分野にも目を向けている点が細見コレクションの特色です。


四季草花図屏風(しきそうかずびょうぶ)/江戸時代・17世紀[前期展示]
全110件の作品で構成される本展は、重要文化財16件、重要美術品9件を含む大規模な展覧会です。日本美術の奥深さや美しさを存分に感じられる内容となっており、見応えも十分。

最後に、学芸員さんのイチオシの作品をご紹介します。


■担当学芸員の望月さんに聞いてみた!見どころポイント
重要文化財 金銅春日神鹿御正体(こんどうかすがしんろくみしょうたい) 鎌倉〜南北朝時代・14世紀[通期展示]

鋳造(ちゅうぞう)技術が非常に優れた類稀な像。細見コレクションでは、鹿をモチーフにしたものが多数含まれておりますので、ぜひそうした展示品に通じた共通点にも注目してご覧ください。


作品そのものの美しさはもちろん、コレクションがどのような視点で集められ、受け継がれてきたのかにも注目すると、より一層楽しめるはずです。ぜひ最後まで鑑賞し、その魅力をじっくり味わってみてください。

すべて京都・細見美術館 所蔵
 

■細見美術館とは
公益財団法人細見美術財団が運営。そのコレクションは、神道・仏教美術や茶の湯の美術、琳派や伊藤若冲といった江戸絵画など、日本美術のほとんどすべての分野と時代を網羅している美術館です。


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☆ご応募はこちらから☆(clickhere!)
●応募締切:2026年5月6日(水)

※応募でご登録いただいた個人情報はプレゼント送付以外の目的で使用いたしません。また第三者へ提供することはありません。

若冲、琳派、京の美術-きらめきの細見コレクション-EVENT

会場 九州国立博物館
期間 2026年4月21日(火)~2026年6月21日(日)
時間 日曜日・火曜日~金曜日/9:30~17:00(入館は16:30まで)、土曜日/9:30~19:00(入館は18:30まで)
料金 一 般 2,000円、高大生 1,200円、中学生以下 無料
イベント公式URL https://www.kyuhaku.jp/
休館日月曜日(※5月4日は開館)
会期前期/4月21日(火)〜5月17日(日)、後期/5月19日(火)〜6月14日(日)
※本展では、一部作品を展示替えを行います
※夜間開館の実施については変更になることがあります
※会場内の撮影不可となります
お問い合わせ ハローダイヤル(TEL:050-5542-8600)

プレイス情報PLACE

九州国立博物館

住所 福岡県太宰府市石坂4-7-2

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