グルメ | 新店舗オープン

長浜屋台街が復活!独自の屋台文化で福岡名物を満喫してきた!

2023年07月04日 11:00 by 深江久美子

福岡が誇る文化のひとつ、屋台。活気ある独特な雰囲気を醸し出す中で、ラーメンや焼き鳥など福岡グルメを一度に味わえることから人気の観光スポットとしても知られています。お酒がすすむにつれて居合わせたお客さんの交流がはじまることもしばしば。これぞ屋台の醍醐味というわけで、やって来たのは6月に復活した「長浜屋台街」です。


最寄り駅は福岡市営地下鉄の赤坂駅。改札を抜けたら1番出口(目印は赤提灯のイラストが描かれた階段)へ。ここから「長浜屋台街」へはシラフで徒歩10分ほど。


大正通りを海側に進み、鮮魚市場正門から左に曲がると目的地に到着。この日は6軒の屋台が登場していて、屋台初となる明太子専門店「明太中毒」や、スタジアム気分が味わえる「長浜市民球場」などユニークな屋台がそろっていました。
 

屋台は17時ごろから設営がはじまり、準備を終えたお店より営業がスタート!まだ明るい時間帯だったので、比較的どの屋台も空いていましたがすでに満席のお店も。居酒屋感覚で楽しめそうだし、人気焼肉店「たまや」が手掛けているのもポイントで「屋台のたまちゃん」に決定。日本人だけなく訪日外国人の姿も多いそうです。


まずはビールで乾杯。メニューはおすすめの長浜豚骨ラーメンをはじめ、福岡名物の焼き鳥、和風だしのおでんなどおいしそうな料理がずらり。いかにも屋台の正統派って感じが良いですよね。


おでんといえば、凍えそうな寒い冬に白~い息をハフハフさせて味わう料理だと思っていませんか?いいえ、屋台なら季節を問わず味わうことができるんです。この日は「空心菜」や「ゴーヤ」のような珍しい夏野菜もメニューに登場。おでん種の代名詞といえる「大根」や「こんにゃく」、おまかせスタイルの「五種盛」などもありました。
 

ビールと相性のいい鉄板料理から「牛タンステーキ」も注文。厚みがあって食べ応え十分。
 

こちらも屋台の代表メニュー、焼き鳥です。コリコリした歯ごたえが楽しめる「砂ずり」はシンプルに塩コショウだけ。ヘルシーですが不足しがちな鉄分や亜鉛を含んでいるそう。女性にオススメです。下に敷かれたザク切りキャベツも福岡特有の付け合わせです。


ほとんどの福岡県民が注文するジューシだけど表面はカリカリに焼かれた「豚バラ」はド定番の串。こちらも塩コショウを軽く振っているだけですが、ジュワっとした肉の旨味がたまらない絶対に外せない1本です。


「やっぱり〆はラーメンでしょ」ということで、長浜ラーメン特有の極細麺をつるつるといただきました。満腹でもラーメンだけは食べたいという人はハーフサイズをどうぞ。テーブルに置いてある高菜や紅ショウガで味変を楽しみましょう。


屋台の近くにはキレイなトイレも設置されています。


ラーメンを食べ終わった頃には夜も更けて、辺りを優しい灯りが照らしていました。かつての長浜エリアの屋台ほどの店舗数はありませんが、どれも個性的な屋台ばかりで賑わいを生んでいたのが印象的。今後は9軒の屋台が連なるそうです。

まちの再開発で新しく建設されるビルに注目が行きがちですが、福岡らしい、福岡にしかない文化や風習がここにありました。国内外の観光客に誇れる屋台は、地元の人たちが支え絶やしてはいけない伝統だと再確認できた夜。ぜひ、みなさんも「長浜屋台街」へ足を運んで、情緒あふれる福岡の屋台を満喫してくださいね。

 

取材・文:深江久美子
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