
日々是食欲
「こりゃ通うばい」っていう店との出会い
2014年02月13日 08:00 by 弓削聞平
みなさんは昨秋今泉にできたカジュアルなイタリアン「チェルニア」って行きました? 30代の夫婦がやってる小さな店なのですが、もはや飛び込みで行こうとしてもなかなか入れない人気店です。オーナーシェフは元々東京出身でいくつかのレストランを経て、名店「アロマフレスカ」に入り、博多駅の「くうてん」の同店にシェフとして転勤でやってきたのです。ところがそこを退社した後も東京には戻らず、福岡のレストランに1年ほど勤めた後に元々縁もゆかりもなかったこの地に自分の店をオープンしたのです。今まではカジュアルなところというよりはいかにもレストランといった業態ばかりでやっていたこともあり、出てくる料理は素材のもち味を存分に引き出し、ひと工夫されてるアイデアのあるものばかり。こういう料理をリーズナブルに食べられるって、まさに“待ってました”って感じだったようで、いつも女性たちでにぎわっています。
さて、昨年全国のグルメたちの間でも有名だった「たらふくまんま」のご主人が亡くなり、福岡の飲食業界に激震が走りました。これからあの店はどうなるんだろうと、業界でも注目されていたのですが、この1月に「めしや 女とみそ汁」という新たな店としてリスタートしました。驚いたことにご主人は、病床のなか、すでにこのお店の綿密なる計画を立てていて、その意志を娘さんが引き継ぎ女将としてやっていくことになったのです。娘さんは飲食畑ではなかったのですが、スタッフや福岡の飲食業界に数多いる「たらふくまんま」のOBたちがこぞって支え、遂にオープンにこぎつけたようです。先日うかがってきましたが、「たらふくまんま」時代の名物メニューも押さえつつ、家庭料理的な魚や野菜の煮物、焼きものなどがメニューに並んでいます。そしてメニューの最後にはここの真骨頂である10種類ほどのみそ汁と同種類ほどのごはんものが控えてます。「たらふくまんま」で鍛えられたスタッフによる選りすぐりの食材、卓越した技術による調理で、家庭料理でありながら、家庭ではまず食べられない味のものばかり。贅沢にとった出汁で作られたみそ汁はもうたまりません。
私自身、仕事柄外食ばかりなので、ときどき、いやけっこう頻繁に、うまいごはんとみそ汁の欲望にさいなまれるのです。そんなとき、行ちゃいますね〜、ここ。絶対、行くな。でもここも「チェルニア」のように、飛び込みでは入れなくなるかもしれません。客のわがままですが、そういう店って思い立ったときに行ける存在であったほしいんですよね。


【1】「チェルニア」のアオリイカの軽いソテー オクラとブロッコリーと青のり。
【2】「女とみそ汁」の大根と南関あげのみそ汁。
【3】開店のお祝いがズラリ。
取材・文:弓削聞平
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