グルメ

濃厚鶏白湯ラーメン&つけそばの次はなんと「中華そば」

2013年03月08日 21:00 by 山田 祐一郎

「麺道 はなもこし」の登場は、実にセンセーショナルでした。豚骨ラーメンが主流の博多において、店主・廣畑さんが選んだのは鶏ガラスープのラーメン。大量の鶏ガラをじっくり煮出してとる白濁した鶏ガラスープは鮮烈に記憶に残るほど濃厚です。このスープに自家製麺を合わせた「鶏とろラーメン」と「鶏とろつけそば」は、博多のラーメンシーンに一石を投じました。

開業からおよそ1年半が経った2月末。廣畑さんが次に完成させたのは「中華そば」でした。一見すると、濃厚鶏白湯スープのような目に見えるインパクトはありませんが、その実体は店主の情熱が詰まった“手間ひまの固まり”のような一杯です。

この中華そばを作るにあたり、改めて昆布やサバ節、ウルメ節から個別にダシをとり、それぞれの特性と長所を把握。その上で、一つひとつのダシの魅力が重なり合うようにバランスをとっていきました。「醤油そのままの味がしないような醤油味を目指した」という廣畑さん。数種の醤油、つけそばに使う返しを織り交ぜ、スープにぴったりと寄り添う理想の味を作り上げました。
スープを飲むと、どっしりと図太く、そして丸みのある醤油の風味が口いっぱいに広がり、後を追うように魚介の豊かなフレーバーが覆いかぶさってきます。

麺はつけそば同様、石臼挽きの粉などを数種の小麦粉をブレンドした中太の平打ちタイプ。蕎麦好きの廣畑さんが作った風味豊かな麺は、中華そばのスープにも絶妙に絡みます。胚芽入りの麺に改良する予定もあるそう。さらなる進化も楽しみです。


【1】味玉入り鶏中華そば750円。鶏中華そばの単品は650円。替玉、大盛りはできません。しっとりとした食感のチャーシューもクセになる味わい。【2】「全てのお客様にしっかりと目が届くように」という思いから、客席はカウンター7席のみ。鶏とろラーメンは1日限定15杯ほどで、売り切れ次第終了。

取材・文:山田 祐一郎
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プレイス情報PLACE

麺道 はなもこし

住所 福岡市中央区薬院2丁目4−35
TEL 092-716-0661
営業時間 11:45〜14:00、19:00〜22:00 ※昼夜ともに売り切れ次第終了
定休日 日曜(祝日の場合は要問い合わせ)、不定

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