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オフの日のゆとりランチのススメ

2011年08月11日 08:00 by 弓削聞平

 このコラムでも触れたことがあるが、昨今の外食控え傾向は深刻だ。特にしっかりコースでいただくようなレストランは多くの店が客数を減らしている。それはやはりお財布事情によるところが大きいようだ。確かに夜、コース料理を食べてワインでも飲めば1人7,000円くらい…、いや店によってはもっと高額にもなる。今の不安定な経済状況では庶民はなかなかそこにお金を使えない。
 今や昼食ですら外食する人は3割程度らしい。自宅から弁当を持ってくる人、コンビニや弁当店で買ってオフィスで食べる人が大半だ。それはお金の問題もあるし、タイトなランチタイムの有効活用ということもあるだろう。
 しかし「ソワニエ」という外食を啓蒙する雑誌を作っているぼくからすれば、やはり外食の楽しみは忘れてほしくない。家では食べることのできない食材、そして調理技術。スタッフや友人とのコミュニケーション。おいしいものを食べて気分転換にもなるし、いいことだらけだ。しかしない袖はふれないという方……休日のランチを外食にするというのはどうだろう。平日のランチは先にも述べたとおり時間の制限があり、ゆっくり食べてなんかいられない。しかし休日なら時間は自分次第だ。たっぷり2時間かけてコース料理を食べること自体がリフレッシュになる。ランチを柱にオフの日の過ごし方をプランニングしてもいいのでは?

 今発売中の「ソワニエ」の特集は「休日の醍醐味、美味なるゆとりランチ」。だまされたと思って(だまさんけど)手にとってみてほしい。もちろんデイリーランチとしては考えられない価格のものが多い。しかし、これは休日のリフレッシュの1つ。たとえばショッピング、たとえばドライブ、たとえばエステ…。そんな休日の楽しみの1つの選択肢として考えれば決して高いものではない。
 デートや誕生日の食事を夜から昼に変えてみてもいいではないか。いや、こんなことを言うとレストラン関係者に怒られるかもしれない。でもハードルを低くすることで、今まで来ることのなかった人がコースランチにでも来てくれるのはお店にとってもウェルカムなはず。
 さて、「ソワニエ」に掲載してるなかからちょっぴり情報のお裾分けを。
 大名の老舗フレンチ「ラ・プートゥリエー」の2,625円のランチはまず20種類のオードブルが盛り合わせで出てくる。これだけでワインが1本空きそうだ。その後は魚・肉・デザート・コーヒー。これ、すごくない? 大満足間違いなし!
 もう少し手軽にってことだったら、西中洲のビストロ「ペトロ」のランチはどうだろう。1,500円で前菜3点盛り、肉と魚が1プレートに盛られたメイン、そしてデザート、コーヒーってなもんだ。この価格でこれってありえんくない? もちろんどちらのお店も「ソワニエ」が厳選した店だから、味やサービスも太鼓判。他にもいろんなゆとりランチが載ってるので、これを参考に休日の楽しみ方の1つにゆとりランチを加えてほしい。
 

【ラ・プートゥリエー】
●住所:福岡市中央区大名2−10−39 サンマリノビル2F
●電話:092-781-0220

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【ビストロ・エ・ヴァン・ペトロ】
●住所:福岡市中央区西中州10−3 Nビル1F
●電話:092-724-8661

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取材・文:弓削聞平
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