日々是食欲

早いものでもう花見シーズン。花見の料理はケータリングもオススメです。

2011年03月10日 23:00 by 弓削聞平

 先日、ある店から今年最初の花見のお誘いがきた。実施日は4月3日。まさにお知らせから1カ月後。えらく早いお誘いのようだが、花見というのは飲食店の行事のなかでも夏のバーベキュー、忘年会などと違って、日程がピンポイントなので同じ日になりがち。つまりお客を確保するにはいち早くスケジュールを押さえる必要があるわけだ。直前になって「今度花見やりますよ〜」と声をかけても、多くの人はすでにその日は別の花見の約束を入れているってことになってしまう。それを考えるとこの早い時期での告知は実に賢い選択だ。

 でも花見って寒いんだよな〜。人一倍寒さに弱いぼくはいつも腰が引けてしまい、結局どこの花見にも参加しないってことが少なくない。考えてみれば人生50年で花見には数えるほどしか行ったことがない。しかし飲食店が主催する花見というのは盛り上がることが多くて楽しいんだよね〜。なにせ飲み屋の常連たちの集いなわけだから、酒量もハンパじゃない。そしてそれだけ飲めばかなり立派な酔っぱらいができあがるのは当然だ。ふふふ。人に迷惑をかけない程度のハプニングは実に楽しい。

 花見といえば酒とともに料理も楽しみ。企画によっては各自1品持ち寄りというのも珍しくない。自宅で作っていくのもいいし、どこかで買ってきてもいい。コンビニやスーパーの惣菜を買ってくる人もいるが、なじみの店に頼むというのもいい。

 1品持ち寄りではなくハナからどこかにケータリングを頼んで割り勘にするのもいい。「カフェソネス」のように、ケータリングを業務としてやっている店もいくつもあるし、頼めば意外にやってくれるものだ。飲食店も厳しい昨今だけに、(よほど忙しい店であれば別だが)多少大変でも売り上げが確保できるのはありがたい。うどん屋経営者のぼくが言うのだから間違いない。

そういえば、以前パーティに「セ・トレボン」のバゲットサンドを用意してもらったこともあったがかなりウケがよかった。あと、「スシデン」のカリフォルニアロールとかも人気だったなぁ。いずれも店に取りに行ったけどね。参加者の人数が多い花見だったら、手分けして洋食、和食、中華、鮨など、いろんなジャンルの店の料理を手配するのも楽しい。う〜、わくわくしてきた。

 さて、今年の花見はどこでどんな人たちと観る、いや飲むのだろう。

取材・文:弓削聞平
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