日々是食欲

秋の風物詩、栗はどうやって食べますか?

2018年10月11日 15:00 by 弓削聞平

日々外食をしていると、お店のメニューで季節感を感じます。野菜、魚などにも旬がありますが、果物もまた季節を感じる食品です。最近は店に行っても、SNSを見ていても栗の話題がよく出てきます。そもそも栗は果物なのでしょうか? この問題はかなり微妙なのですが、くわしい解説はググるとたくさん出てきますのでここでは割愛します。

先日別府橋のダイニングバー「ガルシア」に行ったときはメニューに栗グラタンがあり注文しましたが、栗がゴロゴロ入っていてすごくおいしかったです。あの芋っぽい食感、そして独特の甘みはこたえられません。またレストランではこの季節になるとデザートとしてマロンパイを出すところが増えてきます。私の周りでは日赤病院横のフレンチ「ペシェミニヨン」のマロンパイのファンが多く、秋になるとそれ目当てでコース料理を食べに行く人もいるほどです。もちろんこれはパティスリーなどでも定番で、特に「16区」のマロンパイは以前から有名で、甘党の間では秋の定番として楽しみにしている人が多い一品です。マロンパイ以上に王道な栗のスイーツといえばモンブランですね。最近は店によって工夫していてオリジナリティもありますし、コンビニのモンブランでさえもそのレベルの高さには驚かされます。また、きのう六本松の六本松421に立ち寄ると「ラ・ジョエル」には焼き菓子のモアル・オ・ロマンが、「善太郎商店」には栗の入った塩豆大福が目立つ場所にディスプレイされていました。

「善太郎商店」の国産ひと粒栗の塩豆大福

和菓子で忘れちゃ行けないのが岩田屋の地下にもある福岡を代表する和菓子店「鈴懸」です。こちらにはこの季節、蒸し栗や栗どらやきをはじめいろいろな栗のお菓子が販売されてますから見逃せません。

「鈴懸」の蒸し栗

あと忘れちゃいけないのが栗ごはんです。家庭でも作りますし、和食の店でも最後に出てきたりします。あのホクホクの栗と熱々のごはんの組み合わせは日本人に生まれてきてよかったと思ってしまいます。この栗ごはん、作りすぎたときはリゾットにするっていうのもありなんですよ。そのときはキノコを入れたりするとさらに秋っぽいですよね。季節が過ぎるのはあっという間です。栗の料理やデザート、冬になる前にいろいろ試してみてくださいね。

最後にめんどうな栗の皮剥きにいい商品をご紹介しましょう。「栗くり坊主」というはさみのようなのがあるのですが、使った友人によるとあまりの楽ちんさに驚いたってことでした。年に数度しか使わないでしょうが、そう高いものでもないので、毎年家やお店で栗を調理する人はお試しください。http://ur0.link/Mjd8

取材・文:弓削聞平
このライターの他の記事を読む

関連するトピックスTOPICS

特 集SPECIAL

PAGE TOP