グルメ | 新店舗オープン

一つひとつの部位の違い、魅力を、一切れずつしっかり堪能

2016年06月10日 12:00 by 木下 貴子

将来をみつめ、その目標に向かう道を自ら切り拓く。『焼肉すどう』の店主・須藤悦男さんは、いつか自分の店を持とうという目標を20代はじめに抱いたといいます。焼肉が好きだったこともあり、焼肉家になろうと決意。肉マニアの間で評判の東京の名店「焼肉くにもと」の門をたたき、約7年間そこで修業し、2012年に独立して熊本市に店をオープンしました。

『焼肉すどう』では、熊本をはじめ全国各地から上質な肉を吟味、セレクトし、本日のオススメとして出していきます。一般的な焼肉店のように肉を数枚ずつ皿に盛って出すのではなく、種類ごとに1切れずつコース仕立て出されるのが大きな特徴です。さらにスタッフがテーブルに付き、お客のペースにあわせて肉をベストの状態で焼き上げてくれます。レストランあるいは寿司屋のように、じっくりゆっくり肉を堪能できるこのスタイルとその肉の美味さでまたたくまに評判となり2014年に2号店を同じく熊本市内に、そしてこの5月20日に3号店を福岡の春吉にオープンしました。


↑「九州の中心である福岡で、勝負をしてみたくて」と須藤さん。


↑場所はパノラマスクエアの1階。店内はシックで洗練されたデザインが目を引きます。お気づきですか? テーブルの端の方にダクトがあるのは、スタッフが端に立って焼くためです。

 

本店と同じく、春吉店でもたっぷりと肉の魅力を届けてくれます。メニューは基本的にまず「お肉の盛り合わせ」(1人前5,400円)か「お肉のコース」(1人前7,560円~)を注文し、追加したい場合はアラカルトでオーダーできます。「盛り合わせ」は本日のオススメのお肉を6~8種類、塩とタレで供します。コースは本日のお肉のほか、キムチ、サラダ、刺身、野菜焼き、ごはんもの、デザートという構成です。


↑「お肉のコース」のお肉より、タン、天草大王、サガリ、ランプ。この4種は塩で味わいます。薬味に山わさび、ホースラディッシュ、タマネギペーストなど。


↑サーロイン、サガリ、イチボ。こちらはタレでいただきます。

 

「くにもと」で多くを学んだ須藤さん。上質の肉を見極め、最適なサイズと厚みにカットする技術も習得。料理は、食品添加物を使用せず、肉も野菜も信頼のおける生産者から仕入れるなど健康面にも気遣います。自家製ダレは自慢の一つで、そのマイルドな風味と甘味は肉の味を消すことなく、ともに肉の旨味を届けてくれます。タレに使うニンニクも一度焼いたものを使って香り付け。「クドさがなく、胃もたれしないような焼肉を提供したい」と須藤さん。肉も赤身部分を中心に出しています。




↑「燻煙効果もあるから」と炭焼きで。炭焼きは難しいのですが、スタッフが焼いてくれるので問題なし!写真は但馬牛を血統にもつ、のざき牛の「サーロイン」。くるくる巻いて食べるこのスタイルも「くにもと」から受け継いだもの。薄切りのサーロインは、ほとんど噛まないうちにいつの間にか口からなくなっている…というほどやわらかい! 肉マニア絶賛というメニューです。

 

ちなみに生肉の営業許可申請もとってあり、ユッケや刺身などもいただけるという、肉好きにはたまらない情報も! まだまだ肉ブームの勢いがとまらない福岡ですが、この熊本の人気店の出現によってさらに拍車がかかりそうです。

取材・文:木下 貴子
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プレイス情報PLACE

焼肉すどう

住所 福岡市中央区春吉3丁目11-19 パノラマスクエア1F
TEL 092-287-8015
営業時間 18:00~23:00
定休日 日曜

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