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芸術作品を一皿に映しこんだ「浮世絵を味わう」美食体験。高宮庭園茶寮「秋の宵」開催

2025年11月05日 11:00 by 深江久美子

福岡市南区にある施設「高宮庭園茶寮」では、毎年好評の催し「秋の宵(あきのよい)」を2025年11月1日(土)~11月30日(日)の期間限定で開催。今年は、国内外でも再注目されている「浮世絵」をテーマに、日本の芸術と美食を掛け合わせた唯一無二の体験をお届けします。

古き良き日本の文化を楽しむイベントとしてご好評の「秋の宵」。3度目の開催となる2025年からは、芸術を軸に据えた新しい取り組みを企画。高宮庭園茶寮を“文化的な発信地”と位置づけ、日本が古くから大切にしてきた芸術を啓発すべく、「幽玄美食(ゆうげんびしょく)」という体験をお届けします。芸術の余白にひそむ奥ゆかしさを一皿ひとさらに映し、味わうという意味を込めた「幽玄美食」。ただ料理を味わうだけでなく、芸術と食を掛け合わせた食体験を、「秋の宵」の新しい価値として創造します。

「味わう浮世絵」江戸時代の食と美意識を再現した特別コース
浮世絵は、江戸時代初期に成立し、庶民の間で広く親しまれた絵画のひとつ。葛飾北斎や歌川広重をはじめとする名だたる絵師たちが、当時の生活や文化を映し出してきました。食や四季の風景を描いた作品の数々には、当時の香りや味わいまでもが息づいています。本イベントでは、浮世絵に描かれた当時の食や情景を、高宮庭園茶寮ならではの技法で再現。目で愉しむ浮世絵から、香りや味覚を通して、「味わう」浮世絵へ。新しい芸術の体験を愉しめます。

<コース料理>
浮世絵作品に登場する食事や食材にまつわる料理をコースで表現しました。

【壱の皿】
漬け鰹の炙り 黒にんにく醤油麹
作品:魚づくし 鰹に桜(歌川広重)

【弐の皿】
宮崎県産 鰻の蒲焼 佐土原茄子 むらさき 山椒
作品:北斎漫画十二編 鰻登(葛飾北斎)

【参の皿】
かしわ 柚子味噌漬け 杉板焼き
作品:群鶏(葛飾北斎)

【魚】
真鯛 貝出汁 博多葱
作品:鯛に山椒(歌川広重)

【肉】
紅葉肉 銀杏 ビーツ
作品:名所江戸百景 びくにはし雪中(歌川広重)

【締め】
蕎麦 とろろ 鰹節
作品:北斎漫画十編 無藝大食(葛飾北斎)

【甘味】
煎茶蜜 白玉 餡子 栗
作品:名酒揃 志ら玉(歌川国芳)
 

■庭園ライトアップ
色づく木々が麗しい日本庭園をライトアップし、秋の夜長をゆったりとお過ごしいただけます。まるで浮世絵の世界に迷い込んだかのような美しい風景を、心ゆくまで堪能してください。

■江戸時代の「菊見」文化を体験
秋を代表する花の一つである菊は、江戸時代に入ってから日本で広く栽培されるようになりました。庶民の間でも菊を愛でる催し「菊見」が流行したと伝えられています。当イベントでは、レストラン内を菊で装飾し、当時の趣を感じられる空間で食事を楽しんでください。

 

取材・文:深江久美子
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秋の宵EVENT

会場 高宮庭園茶寮
期間 2025年11月1日(土)~2025年11月30日(日)
時間 日祝、火~木 17:30~21:30(L.O.19:30)
金土祝前日 17:30~22:00(L.O.20:00)
料金 1名8,800(税・サービス料込)
予約https://booking.ebica.jp/webrsv/plan/e014007601/26555/477160
※仕入れ状況によりメニュー内容が変更となる場合があります。ご了承ください。

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