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ページをめくる絵本の世界から⾶び出した「谷川俊太郎展 絵本★百貨展」

※この情報は2024年5月20日(月)時点のものです。情報が変更になる場合があります。ご了承ください。

2024年05月20日 11:00 by 深江久美子

日本語を楽しく、おもしろく、美しく、丁寧に紡ぐ詩人 谷川俊太郎。絵本作家としても知られており、今もなお数多くの作品を世に送り出しています。約20冊の絵本を取り上げ、絵本の原画、立体物、映像などを展示した「谷川俊太郎展 絵本★百貨展」が福岡アジア美術館で開催されています。⼦どもから⼤⼈まで誰もが楽しめると評判を聞き、行ってみました。


入ってすぐに目に入ってきたのは1971年に出版した「まるのおうさま」の映像。グラフィカルなイラストはデザイナーの粟津潔さんによるもの。絵本をはじめて意識した作品だったそう。テンポの良い谷川さんのことばはイキイキしています。
手前の床には、けん・けん・ぱ。こちらは画家の瀬川康男さんとの名作「ことばあそびうた」から。実際にジャンプして言葉遊びを体感してみてください。


展示された作品の近くには絵本も。実際に手に取って読むことができるのも本展の特徴です。


物語絵本は得意じゃないという谷川さんが、junaidaさんの絵を見た時から物語を作らないといけないと感じた作品「ここはおうち」。往復書簡のように言葉と絵を交わし編んでいきました。自分でもどんな言葉が出てくるか楽しみだったんだそう。
 

ページをめくるたびに文章が積み重なり話が進む「これはすいへいせん」は、文が積み上がっていく様子が展示されていました。この展示自体がまるで仕掛け絵本のよう。この絵本は声に出して読むと楽しさが増します。


おならの擬音語がいくつも書かれた、ただならぬ気配の「おならドーム」は子どもに人気の絵本「おならうた」より。ドームの中にはこれまた、ただならぬ原画が!ぜひ中に入ってご覧ください。


会場には読書コーナーも設けてあり、ゆっくり椅子に腰かけて実際に絵本を読むことができます。本展で展示されている原画や立体物に関する絵本はもちろん、展示されていない谷川さんの絵本にも触れられる機会になっています。


特別な信頼関係にあった谷川俊太郎さんと、イラストレーターの和田誠さん。ふたりが手掛けた数多くの絵本が並んでいました。ぜひ、共作絵本「あな」をイメージしたベンチに座って読んでみましょう。谷川俊太郎さんが語る「あな」も紹介されているのでチェックしてくださいね。
 

「和田誠との絵本あれこれ」。穴に入る時は靴を脱いでくださいね。


画家・絵本作家の元永定正さんとの人気作「もこもこ」は、ことばのリズムと絵が響くインスタレーション作品に。谷川さんの朗読に合わせ、絵や光がもこもこ、ぎらぎら、ふんわふんわと、絵本の中に入り込んだかのよう。靴を脱いで床に座って鑑賞してください。


展示の最後にはグッズの販売もありました。谷川さんの手掛けた絵本をはじめ、「A FRIEND」の詩が書かれたアクリルキーホルダー(全5種/1,100円・税込)や、「もこ もこもこ」のピンズ(全3種/748円・税込)など。ことばを使ったり、あそんだり、きったり・・・・・・。ユニークなアイテムがそろっていました。
 

おすすめは詩のトイレットペーパー(各330円・税込)。「オサム」「ままです すきです すてきです」「うつくしい!」「おならうた」の全4種。引っ張ると詩がどんどん出てきます。トイレの中で思わず見入っちゃいそうですね。


谷川俊太郎さんは1960年代から現在に⾄るまで、さまざまな絵描きや写真家と200冊にも及ぶ絵本を作ってきました。大人から子どもまで楽しめるバラエティー豊かな絵本に共通するのは、読み⼿に対する⾕川俊太郎の希望の眼差し。今日も絵と⾔葉による表現に挑んでいます。

絵本の世界から飛び出した「谷川俊太郎展 絵本★百貨展」は6月16日(日)まで福岡アジア美術館にて開催。

取材・文:深江久美子
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谷川俊太郎展 絵本★百貨展EVENT

会場 福岡アジア美術館
期間 ~2024年6月16日(日)
時間 9:30~18:00(毎週金・土曜日は 20 時まで)
※最終入場は30分前まで
料金 一般1,600円、高大生1,200円、小中生700円
※未就学児無料
イベント公式URL https://artne.jp/event/2341

プレイス情報PLACE

福岡アジア美術館

住所 福岡市博多区下川端町3-1 リバレインセンタービル7・8F
TEL 092-263-1100
定休日 毎週水曜日(水曜が休日の場合はその翌平日)
URL http://faam.city.fukuoka.lg.jp/

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