グルメ | 新店舗オープン

日本の四川料理の礎を築いた「四川飯店 博多」がリニューアル

2024年03月09日 11:00 by 深江久美子

本場中国四川省の食材・調味料の入手が厳しかった1958年、料理人 陳建民さんが創業した「四川飯店」。創意工夫を重ねオリジナルレシピを開発し本場の味を広めてきました。そのスピリットは“料理の鉄人”として広く知られた二代目の陳建一さん、三代目の陳建太郎さんへと受け継がれ今に至ります。


JR博多シティの開業と共にオープンした「四川飯店 博多」がこの度リニューアル。地産地消の博多限定メニューが新たに登場しました。「料理の見た目、香り、音、温度感。ライブ感を楽しんでもらえるように13年間をブラッシュアップした。」と陳建太郎さんは話してくれました。


全面の窓からは九州の玄関口“博多”ならではの活気あふれる光景が一望できるロケーション。


九州産の魅力的な食材を使ったグランドメニューの「和牛ロースの真空仕立てチンジャオロースー」は進化したチンジャオロース。肉を炒めずに60度の低温で1時間かけて調理され、軽やかでとろける食感は新感覚な一皿でした。


食べ応えあるふかひれに驚いた「ふかひれの姿煮 カニ味噌(12,000円・税込)」はじっくりと時間をかけて柔らかく煮込んだおいしさが際立った逸品。タラバガニの身と、カニ味噌の濃厚な味わいと一緒に堪能できます。
 

パリパリに揚げた手作りのおこげに、海鮮たっぷりのあんがかかった「にぎやか海の幸の自家製おこげ(2,800円・税込)」。アツアツの石鍋にあんかけをジューッと流してくれるパフォーマンスも、テーブルで楽しめますよ。


初代の味を二代目が引継ぎ進化させてきた「陳建一の麻婆豆腐(2,000円・税込)」は四川飯店の看板料理。ラー油のピリッとした辛さの中にまろやかさが一体化し、爽やかな山椒が味わいに奥行きを出しています。


「自家製ジンジャーエール(750円)」は脊振山系の麓で一株ずつ丁寧に育てられた生姜がたっぷり使われた辛口。ひと口目から生姜がぶわっと鼻にかけ抜けます。ガツンとパンチの効いた自慢の一杯はどんな中華料理とも相性バッチリです。


福岡県八女市にあるブルワリーのクラフトビールも4種(各950円・税込)そろいます。仕込み水に奥八女矢部村の天然水を使用。八女の特産品である果物やお茶がブレンドされて、風味豊かなクラフトビールに。
 

続いてコース料理のご紹介。2品選べるメイン料理と小鉢、白飯、ふかひれスープ、デザートが付いた「プレミアムランチ(3,000円・税込)」。メイン料理は<麻婆豆腐>や<海老のチリソース>、<チンジャオロース>、<回鍋肉>、<鶏肉の唐揚げ甘酢ソース>、<イカのXO醤炒め>から2品選べます。
※写真は全メイン料理を撮影


こちらは博多店イチ押しの看板メニュー「四川コース(8,800円・税込)」。〆のご飯は<麻婆豆腐御膳>、<回鍋肉チャーハン>、<タンタンメン>の中から1品選べます。


写真右からオーナーシェフの陳建太郎さん、料理長の菅浩憲

麻婆豆腐や回鍋肉、担々麺といった四川料理を日本に広め、日本の四川料理の祖と呼ばれる「四川飯店」。今後は店内で料理教室も展開していくそう。さらに料理を通して、四川料理の魅力を発信していきます。ぜひ、丁寧に調理され真心込めて作られた料理を味わってみてください。
 

取材・文:深江久美子
このライターの他の記事を読む

関連するトピックスTOPICS

特 集SPECIAL

PAGE TOP