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新聞紙の可能性を追求するアーティスト、Ichi Tashiro初の個展が開催!

2023年07月06日 08:00 by 下田 浩之

パリをはじめとする世界のアートシーンで活躍するコラージュアーティスト、Ichi Tashiroが初めて福岡で個展「Kioku no Puzzle」を開催します。KYNEや矢入幸一に続き、この展示会はcassetteで開催され、パリで制作した新作を含む30点以上の作品が展示されます。Ichi Tashiroは新聞紙という媒体に美術的な可能性を見つけ、その美術的な可能性を探求し続けてきたアーティスト。新聞をシュールレアリズム的に再構築し、新聞という世界の記憶を描く独自のファンタジーを創出しています。彼の作品は、事実に基づいたアーカイブ資料がフィクションのイメージや物語へと変化していき、現実と非現実、記憶と想像、意識と潜在意識の境界を探るもの。決定的な答えの追求を拒否し、無意識の底なしの空白に潜り込む彼の作品は、私たちの主観的と集合的な意識の中で常に変化するパズルのピースを組み立て、世界の新しい記憶と未来を作り上げます。また、この展示にはエディション作品も登場。本展の作品からモチーフを抜き出し、さらに再構成したもので、薄いウッドパネルを何層にも重ねて作られたパズルのピースをイメージしています。最後のピースはアーティスト自身が配置し、各エディションで位置が異なることで、一つひとつがユニークな仕上がりになっています。

福岡での個展「Kioku no Puzzle」は、2023年7月14日(金)から8月8日(火)まで、福岡市中央区唐人町のcassetteで開催されます。7月14日(金)には17:00から20:00までオープニングイベントも行われ、誰でも入場可能です。新聞紙の可能性を追求し続けるIchi Tashiroの個展「Kioku no Puzzle」で、新たなアートの世界を体験して

取材・文:下田 浩之
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