日々是食欲

舞鶴のフレンチ「花むら」が50周年に

2018年05月10日 21:00 by 弓削聞平

先日、舞鶴のフレンチ「花むら」が50周年を迎えたというお知らせが届きました。私が今年で58歳ですので8歳のときにお店ができたことになります(場所は今とは違いますが)。このコラムの読者の方だと生まれてない方も少なくないでしょうね。当時フランス料理のレストランなんて、福岡にはほとんどなかった頃です。今、大濠公園にある「花の木」は1953年開業でもう65年になりますので別格です。それにしても、その頃フランス料理のレストランを個人で始めることがどれだけ勇気のいる決断だったかと思うと頭が下がります。当初はやはりお客さんから「ハンバーグはないのか」などと言われることも日常だったと聞きます。そう、フランス料理もイタリア料理も「洋食」あるいは「レストラン」とひとくくりにされる時代だったのです。

飲食店は10年続く店が1割と言われる業態で、周りをみてもおわかりようのようにオープンしたかと思うと1年しないうちになくなる店もみかけます。そんな移り変わりが激しい業界、そして時代でも、派手ではありませんがずっとそこにあり続けることがどれほど大変なことか。それには単に料理の技術だけではない、あくなき向上心、探求心、そしてお客さんとの関係性があってこそでしょう。50周年にあたり古くからのお客さんが発起人となり小さなパーティを開いてくださるそうです。お客さん一人ひとりを大事にされてきたからこそ、これだけ愛され続けたのでしょう。

あとは健康。これにつきます。どんなにすばらしい店主でも体を壊してしまうと店は続けられません。以前中洲の老舗バー「七島」を取材したときにご主人が言っておられました。「ぼくらが元気じゃないと、お店でお客さんを元気にすることはできません」と。当時もう70歳くらいだったと思いますが、公園でのウォーキングを欠かさないと言っておられました。そんなお店以外での心がけも店を長く続けるためには必要なんですよね。

取材・文:弓削聞平
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プレイス情報PLACE

花むら

住所 福岡市中央区舞鶴1丁目3−31 ハイラークマンション101
TEL 092-714-5273
営業時間 12:00-14:00(ランチは要予約) 18:00-23:00(OS22:00)
定休日 日曜
URL http://bistrot-hanamura.com/
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