日々是食欲

深夜でもがっつり食べられる店がよりどりみどり

2017年05月11日 08:00 by 弓削聞平

仕事柄、ほとんど毎日飲食店に出かけています。しかも何軒も。そうやってお店の人と話しているとしょっちゅう出てくる話が「仕事が終わってからおいしいごはんを食べられる店ないですか」というものです。店が終わる時間は個々の店により違いますが、たとえば24時に終わるとすると、それから片付けなどをして店を出るのは1時、それからどこかの店に行くことを想定すると2時閉店ではあまりに慌ただしく、最低でも3時までは開いていないと彼らのニーズには応えられません。実際、以前薬院のある居酒屋は閉店時間を2時から3時に延長した途端、深夜に飲食店関係者が来るようになったと言っていました。もちろん、お店の方々も何軒かなじみの店があったりはしますが、どうしても選択肢が少なく同じ店ばかりになるという声をよく聞くんです。

そこでぼくが4月28日に新しく出したのが「福岡 深夜ごはん」という本です。福岡の中心部だけではありますが、最低でも深夜3時まで食事ができる店を97軒掲載しています。もちろん飲食店で働いている人じゃなくても、深夜のごはんを欲する人はいますから、そういう人にも役に立つこと間違いなしです。といいますか、深夜営業とはいっても、もちろん普通に18時くらいから営業しているわけですから、深夜じゃなくてもグルメガイドとして十分使えます。

 この本を作ってみて感じたのはここのところ麺酒場が増えたなあということです。うどん酒場が増えたのは多くの方が認識しておられると思いますが、ラーメン系も、実はラーメン以外のつまみを豊富においている店がたくさんあります。ミュージシャン御用達の長浜公園横にある「やまちゃん」しかり、住吉の「ブラボーラーメン」、天神の「Shin Shin」しかりです。

24時間営業でいえば、飲食業界の人には有名な「弥太郎うどん」やキャナルシティ横の「八州」はもちろんですが、その安心感、安定感でいえば「ウエスト」に行く人も多いようです(「ウエスト」はもう皆さんご存知ですからこの本には掲載していませんが)。深夜、いや明け方までやってるところとなると居酒屋業態が多くなるのですが、薬院の「信玄酒店」は日本酒ももちろんですが、ワインやそれに合う洋食メニューもたくさんあって重宝します。焼肉、焼鳥、ビストロ、ベトナム料理・・・本当にさまざまな業態の店が深夜まで営業しています。まさに天神サイトの情報エリアを対象とした「福岡 深夜ごはん」。深夜族の皆さんのバイブルとなるはずです。

 

取材・文:弓削聞平
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