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この2人が入れ替わった!?映画『レオン』知英&竹中直人 インタビュー

2018年02月28日 21:00 by 筒井あや

地味でナイスバディな派遣OLと年商500億の女好きワンマン社長の心と身体が入れ替わる!?知英×竹中直人×塚本連平監督で送る痛快スイッチングエンターテインメント・ムービー『レオン』。

本作で長編映画初主演となった知英と共演の竹中直人にインタビュー。

――お二人は初共演ですが、撮影の前と後では印象の変化はありましたか?

竹中直人:初めてお会いした時はとても美しい方でビックリしましたね。でも撮影に入ったら、その演技を見て「すごいハイテンションだ!」と驚きました(笑)。とても幅の広い演技のできる女優さんだと現場で強く感じました。

知英:グループの時から、日本のドラマや映画を観て日本語を勉強していました。その中に竹中さんが出演されている作品もたくさん拝見していました。作品の度にイメージが変わるので、すごい俳優さんだと思っていました。初めてお会いした時は、すごいオーラを感じて、すごいパワーのある方だなと。特に声が大好きで、その声を聞くことだできたのもうれしかったです。

――最初に脚本を読んだ時の印象はいかがでしたか?

竹中直人:僕はノリ一発で芝居をするので、脚本を読まないんです。こういう話だって納得してしまうと、結論に向かって芝居を組み立ててしまうのが嫌なんです。とにかく現場に行って、監督の眼差しや共演者を感じて、そこで直感的に動いていくことの方が楽しいんです。でも今回は入れ替わるということもあり、監督と僕たち2人で本読み、リハーサルみたいなことをやったのですが、その時に今どっちになってるんだろう?って不思議な感覚になったのを覚えています。

知英:物語自体は笑いながら読みましたが、これがどうなるんだろう?という心配もありました。誰と入れ替わるのかなとか。本読みの時に、私が出ているシーンでは竹中さんの声が出るよ、と聞いていたのですが想像もつかなかったんです。でも出来上がった作品を観て、純粋に面白かったです。同じ洋服を着て、本来はこんな感じです、というシーンがありますが、それを観るとホントに入れ替わってるんだってやっと解りました(笑)

――入れ替わる演技は大変でしたか?

竹中直人:大変じゃないですよ。だって知英が可笑しいんだもん(笑)。知英がエネルギッシュに演じてくれているので、現場が停滞する感じもなかったし、テンションが良い具合に重なりあって作れた楽しい現場でした。

知英:大変というよりは楽しかったですね。竹中さんと入れ替わったからこそ、思い切り出来たこともありますし、安心して何でもできた気がします。

――知英さんの弾けきった演技が印象的ですが、演じてみていかがでしたか?

知英:気持ちよかったです。最初はちょっとやり過ぎたのかなと思ったんですけど、でもこれくらいやらないと伝わらないなと思いましたし、自分が恥ずかしがっていたら、こんな作品にはなっていなかったのかなと思います。

――現場でつい笑ってしまったシーンはありますか?

竹中直人:知英が、寝ている僕の上に乗ってバタバタしているシーンは印象に残っていますね。そのバタバタしている知英を見ていると可笑しくて(笑)。僕はあまり人の芝居で笑わないんですが、あのシーンは撮影の時の知英のテンションもおもしろかったし、僕の上に知英が乗っかっているという状況に笑ってしまいました(笑)。

――男性を演じてみていかがでしたか?

知英:普段男性が使う言葉は言わないので「やれ!」とか「お前!」とか、言っていて気持ちよかったです(笑)

――知英さんはコメディー作品に出演したかったそうですが、出演してみていかがでしたか?

知英:コメディーは難しいなと思いました。やり過ぎると自分が気持ち悪いし、周りの状況や相手のお芝居を見ながらやらないと、自分だけ浮いてしまったりもするし。そのバランスが難しかったです。それに男の気持ちでやらないといけなかったので、どうしても動きが大きくなるんです。この人頑張ってるなという風に見られるのも嫌だったので、なるべく自然になるように頑張りました。他にも小さな心配はたくさんありましたが、私が思いきり伸び伸びやれば、みんなが楽しく見れるんじゃないかなと思っていました。そんなことを考えていると、撮りながらどんどん「笑い」への欲が出てきてしまいました(笑)

――監督からはどのようなアドバイスがありましたか?

竹中直人:監督はとてもシャイな方なので、あまり細かくは言われなかったですが、撮影中監督がクスッと笑ったりしているのを見ると、今のはOKなんなと思ってホッとしたりしていましたね。口数が少ない方でしたが、見守ってくださっている感じがあったので撮影現場もとても穏やかな雰囲気でした。

知英:とても穏やかな方で、こうやって欲しいということもあまり無かったのですが、こだわりがあるシーンには熱が入っていて丁寧に何度もやりました。特に有名な怪獣のようになるシーンだけは結構こだわって撮られていました(笑)。でも監督のおかげで、私は伸び伸びと演技をさせていただけたので、この作品に関われて本当によかったなと思っています。

 

映画『レオン』は絶賛公開中!

取材・文:筒井あや
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