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運行再開!J R九州観光列車 特急「かんぱち・いちろく」にDJ LUEと乗ってみた!

2026年01月16日 08:00

九州を走る観光列車の中でも、ひときわ存在感を放つ列車があります。それが、九州旅客鉄道株式会社が2024年春から運行を開始した観光列車(デザイン&ストーリー列車)特急「かんぱち・いちろく」です。
艶やかな黒の車体に、ゆふ高原線の路線図をモチーフにしたゴールドのライン。ホームに入ってくる姿を目にした瞬間から、特別な旅が始まる予感がします。

今回、定期車両検査を終え、運行再開に先がけて行われた「かんぱち号」の試乗会に、LOVE FMのDJ LUEと参加してきました。


特急「かんぱち・いちろく」は、「ゆふ高原線の風土をあじわう列車」をコンセプトに、沿線の気候や地形が育んできた食や暮らし、風景を、移りゆく車窓とともに体感できる観光列車です。全席グリーン席の落ち着いた車内では、福岡・大分両県の食材をふんだんに使った食事や、土地の素材を活かした設えが旅を彩り、約5時間の移動時間を豊かなひとときへと導いてくれます。ちなみに列車名は、久大本線(ゆふ高原線)の開通に大きく貢献した大分県出身の実業家、麻生観八氏と衞藤一六氏に由来するもの。博多発は「かんぱち号」、別府発は「いちろく号」と名を変えますが、総称して「かんぱち・いちろく」と覚えると分かりやすそうです。

3両編成の車内は、車両ごとに異なるテーマでデザインされています。足を踏み入れると、まるでホテルレストランのような上質な空間が広がります。今回試乗したのは3号車のBOX席。福岡・久留米エリアの風土をテーマに、平野や山々を思わせるグリーンとブルーを基調とした半個室タイプの座席です。福岡産の杉を使った折り畳み式テーブルや、天井に施された木の装飾からは、自然素材ならではのやわらかな温もりが感じられました。


1号車は大分・別府エリアをテーマに、火山や温泉を思わせる赤を基調とした重厚なデザイン。2号車は由布院・日田エリアを表現したラウンジで、樹齢約250年の杉の一枚板カウンターが圧巻の存在感を放ちます。


博多駅を出発して間もなく、料理が運ばれてきました。テーブルに広げたオリジナルランチョンマットの上に、二段のお重とスープが丁寧にセットされます。料理は曜日替わりで、福岡・大分の名店シェフが腕を振るいます。この日は、博多区の名店「FUCHIGAMI」によるメニューでした。蓋を開けた瞬間、目に飛び込んでくるのは彩り豊かな料理の数々。


どれから手を伸ばすか、自然と迷ってしまいますが、まずは一の重から。


<大分・八鹿酒造の酒粕と野菜のプティタルト>
一口サイズのタルト生地に、グリーンピースと酒粕で作ったリコッタチーズ・福岡県産の菜の花・インゲンが重ねられていて、タルトのサクッとホロっとした食感に加え、口に含んだ瞬間に酒粕の豊潤な香りが鼻の奥まで広がります。隣には鮑のコンフィとホタテが添えられ、新緑を彷彿とさせるクスクスが敷き詰められて、見た目にも華やかです。


<タコと胡瓜(きゅうり)のヴェルタータ仕立て>
パセリと燻製豆乳のクリームでできたムースに、塩麹でマリネしたタコ・胡瓜・みょうが添えられていて、ほのかな塩味とスモーキーでクリーミーな味わいがクセになる、ずっと食べていたくなる美味しさです。続いて二の重にも箸を伸ばしてみます。


<博多和牛のロースト 林檎のタタン添え 野菜のサイケデリックソース>
やわらかい博多和牛とごぼうチップスのパリっと感が絶妙にマッチする一品で、野菜を使用したソースが良いアクセントに。濃厚な味ながら、林檎のタタンと一緒に食べることで、口当たりの良い味に変わるのも面白いメニューでした。


<鰻とバルサミコバラチラシ>
ゆふ高原線のそばを流れる筑後川と言えば鰻が有名ですよね。甘辛いタレで味付けされた鰻と、特別にブレンドされたバルサミコのシャリが酸っぱすぎず、いい塩梅で、お茶碗で食べたいほどの美味しさでした。このほかにも、自家製パンと一緒に楽しむカプレーゼ仕立てのイイダコのトマト煮や、トマトと昆布を掛け合わせたコンソメスープ、デザートには洋梨のパンナコッタなどもあり、昇華された福岡・大分の恵みに舌鼓を打ちました。


この列車でもう一つ欠かせないのが、沿線の駅で行われる「おもてなし」です。今回は久留米市の田主丸駅と、九重町の恵良駅に停車。地域の方々による試飲・試食や演奏、特産品販売など、短い時間ながらも温かな交流を楽しむことができました。


客席は、BOX席のほか、畳敷きの個室など座席タイプも多彩。大きな窓からは、進行方向に合わせて四季折々の景色が流れていきます。


車内に点在するアート作品も、福岡・大分の風土をテーマにしたものばかり。車内に設置された乗車記念スタンプも押して、旅の思い出に持ち帰るのもまたよし。移動時間そのものが、旅の目的になる列車でした。


福岡・大分の魅力を、景色と食と人で味わう――
特急「かんぱち・いちろく」で、いつもより少し贅沢な列車旅に出かけてみませんか。


<詳細>
特急「かんぱち・いちろく」
運行日:H P掲載内容に準ずる
特急かんぱち号(博多〜由布院・大分・別府)
特急いちろく号(別府・大分・由布院→久留米・博多)
料 金:19,500円(ソファ席・BOX席/1名あたり)、24,500円(畳個室/1名あたり)
いずれも片道乗車券+食事代(飲み物代別途)
予 約:https://www.jrkyushu-kanpachiichiroku.jp/reserve/

 

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