
Keith Haring Artwork (C)Keith Haring Foundation
イベント | アート | プレゼント
【プレゼント】アートを日常に落としこんだ「キース・へリング展」、市美で開催
2024年08月01日 11:00 by 深江久美子

Photo by ©Makoto Murata
アンディ・ウォーホルや、ジャン=ミシェル・バスキアなどと同様に、1980年代アメリカを代表するアーティスト、キース・ヘリング。ヘリングは“アートはみんなのために”という信念のもと、1980年代のニューヨークを中心に地下鉄駅構内やストリートにアートを拡散させることで、混沌とする社会への強いメッセージを発信していきました。

Keith Haring Artwork (C)Keith Haring Foundation
福岡市美術館では7月13日(土)より「キース・へリング展 アートをストリートへ」を開催中。6メートルに及ぶ大型作品を含む約150点の作品が一堂に展示され、ヘリングのアートを体感できる貴重な機会となっています。社会に潜む暴力や不平等、HIV・エイズに対する偏見と支援不足に対して最後までアートで闘い続けたヘリングのアートは、時空を超えて現代社会に生きる人々の心を揺さぶります。

Keith Haring Artwork (C)Keith Haring Foundation
本展は6つの展示構成で、第1章では、絵画だけでなく映像やインスタレーションなど多様な美術表現を学びながら、作品を美術館や画廊といった従来の展示空間から公共空間で展開し、一躍脚光を浴びた様子もうかがえます。前述したように、ヘリングは人種や階級、性別、職業に関係なく最も多くの人が利用する地下鉄に注目し、地下鉄駅構内の空いている広告板に貼られた黒い紙にチョークで描く「サブウェイ・ドローイング」を開始しました。

Keith Haring Artwork (C)Keith Haring Foundation
こちらは1986年に発表されたシルクスクリーンによる版画作品。丸い大きな耳にサングラスが特徴的なこのキャラクターは、幼少時から影響を受けたというミッキーマウスとアンディ・ウォーホルの融合体。サングラスをかけたアンディ・マウスは、資本主義に翻弄される私たちを嘲笑っているかのよう・・・・・・。

Keith Haring Artwork (C)Keith Haring Foundation
ヘリングは大衆にダイレクトにメッセージを伝えるため、ポスターという媒体を使います。題材は核放棄、反アパルトヘイト、HIV・エイズ予防などの社会的なものから、アブソルート・ウォッカやスウォッチなどメーカーとのコラボレーション広告といった商業的なものまで、その数は100点以上にも及びます。

Keith Haring Artwork (C)Keith Haring Foundation
日本に対して特別な想いを抱いていたヘリングは、多忙なスケジュールの中、広島を訪問。1988年に広島サンプラザホールで行われたコンサート「広島PEACEコンサート」のポスターも制作。アートの力は人の心を動かし世界を平和にできるものだと信じていたヘリングは、子どもたちとのワークショップや壁画など多くの媒体を使ってメッセージを送り続けました。

Keith Haring Artwork (C)Keith Haring Foundation
1980年12月から翌年1月にかけて制作されたドローイング作品を、亡くなる1ヶ月前の1990年1月に版画で再制作した17点のシリーズ。「ニューヨークでのはじまりを啓示するタイムカプセル」と残しています。

Keith Haring Artwork (C)Keith Haring Foundation
一点一点には解説は付けられていませんが、資本主義に翻弄され不平等さや争いがはびこる社会や、テクノロジーが人間を支配するような未来がモノクロームでコミックのように淡々と描写されています。未来を見据えたかのような作品・・・・・・。

Keith Haring Artwork (C)Keith Haring Foundation
数度にわたる来日が縁で生まれた貴重な作品や資料も、当時の写真・映像とともに展示されていました。ヘリングが駆け抜けた31年間の生涯のうちアーティストとしての活動期間は10年程。残された作品に込められたメッセージはいまなお響き続けています。「キース・へリング展 アートをストリートへ」は9月8日(日)まで福岡市美術館にて開催。
●キース・ヘリング(1958-1990)
アメリカ北東部ペンシルベニア州に生まれる。1980年代初頭にニューヨークの地下鉄駅構内で、使用されていない広告板を使ったサブウェイ・ドローイングと呼ばれるプロジェクトで脚光を浴びる。アンディ・ウォーホルやジャン=ミシェル・バスキアと共にカルチャーシーンを牽引し、国際的に高い評価を受ける。日本を含む世界中での壁画制作やワークショップの開催、HIV・エイズ予防啓発運動や児童福祉活動を積極的に展開したことでも知られる。90年にエイズによる合併症により31歳で死去。
天神サイトでは、『キース・へリング展 アートをストリートへ』の招待券をペア2組にプレゼント!たくさんのご応募お待ちしております。
☆ご応募はこちらから☆(clickhere!)
●応募締切:2024年8月6日(火)
※応募でご登録いただいた個人情報はプレゼント送付以外の目的で使用いたしません。また第三者へ提供することはありません。
取材・文:深江久美子
このライターの他の記事を読む
キース・へリング展 アートをストリートへEVENT
会場 | 福岡市美術館 |
---|---|
期間 | 2024年7月13日(土)~2024年9月8日(日) |
時間 | 9:30~17:30(金・土は20:00まで) ※最終入場は30分前まで |
料金 | 一般1,800円、高大生1,200円、小中生800円 |
イベント公式URL | https://kh2023-25.exhibit.jp/ |
プレイス情報PLACE
福岡市美術館
住所 | 福岡市中央区大濠公園1-6 |
---|---|
TEL | 092-714-6051 |
営業時間 | 9:30~17:30(入館は閉館の30分前まで)※7月~10月の金・土曜は~20:00 |
定休日 | 月曜、年末年始(12月28日~1月4日)、※月曜が祝日・振替休日の場合は、その後の最初の平日 |
URL | https://www.fukuoka-art-museum.jp/ |
関連するトピックスTOPICS
トピックスランキング TOP10
TOPICS RANKING
-
天神の新名所「ワンビル」、選りすぐりの注目ショップをピックアップ!
ショッピング | ファッション | アート | まち
-
人気のパン屋が大集合!大橋駅前「パンまつり」今年も開催
グルメ | イベント
-
日常にちょっといい刺激をくれる、ワンビル地下フロアをご紹介!
グルメ | 新店舗オープン | まち
-
福岡行ったら「ハカタカラ」!博多の新しいみやげ処
まち | ショッピング
-
【プレゼント】映画『ミッション:インポッシブル/ファイナル・レコニング』の多機能Bluetoothスピーカーを1名様にプレゼント!
プレゼント | 映画トピックス
-
五感を満たす、極上のカフェメニューが充実!ピエール マルコリーニの新店舗
グルメ | 新店舗オープン
-
天神ランチ革命!定食900円、ナポリタン800円も!ワンビルの「天神福食堂」
新店舗オープン | グルメ
-
ロピア直営バーベキュー場「グリルピア ヨドバシ博多」がオープン!
グルメ
-
「ミューサイドストリートミニライブvol.1」開催!
音楽 | イベント
-
【プレゼント】映画『リロ&スティッチ』のクッションを3名様にプレゼント!
プレゼント | 映画トピックス