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子どもの頃に憧れた巨大ロボットが市美に!「GIANT ROBOTS 日本の巨大ロボット群像」

※このイベントは2023年11月12日(日)をもって終了しました。

2023年09月15日 18:00 by 深江久美子

初の巨大ロボットアニメ『鉄人28号』放映から60年。それ以降、巨大ロボットは様々な作品において登場し、今では架空の実物大のロボットが日本の主要都市に存在し観光スポットと化しています。日本独自のジャンルである「巨大ロボットアニメ」のデザインとその映像表現の歴史を紐解き、「巨大ロボットとは何か」を問いかける、かつてない展覧会が福岡市美術館で開催中。その一部を少しだけご紹介いたします。


横山光輝が原作の『鉄人28号』は初の映像化は実写ドラマでした。時代やコンテンツに応じた変遷をたどることができます。天井に展示された国内の経済発展とともに見比べてみてください。40代、50代の中には胸熱で懐かしい記憶が蘇る人も多いのでは?
 

人間が乗り込んで操縦し、全身を武器で固めるロボットという設定だった「マジンガーZ」。漫画、アニメ、おもちゃともに大ヒットし、ロボットアニメというジャンルを根付かせました。会場ではこちらの歴史的発明も紐解きます。


ロバート・A・ハインラインのSF小説『宇宙の戦士』の挿絵として描かれた機動歩兵は、『機動戦士ガンダム』のモビルスーツの構想になったそう。ぜひ、装甲強化服をまとった全高2mある機動歩兵になった気分を味わってください。


続いてご紹介するのは、ガンダムの公式設定画をトレースして床面に作画した部屋。全高設定が18mもあるのでギリギリ部屋に収まっていました。TVシリーズ各話の場面からガンダムと人が絡むシーンを抜粋した解説が各部にあるのでもそちらもチェックしましょう。


ガンダムの頭部。私の足と比較するとその大きさは歴然!


『ルパン三世 PART2』の最終回「さらば愛しきルパンよ」では、全長4mの装甲ロボット兵ラムダが登場。絵コンテの表紙には装甲金属ゴム皮、粘着榴弾ランチャー、地上走行 最大40km/hなどと興味深いメモも!
 

架空のロボットのリアリティを与える内部図解は、1980年代以降に大発展したといいます。今では当たり前のように、おもちゃの箱や雑誌の特集グラビアなどに描かれていますよね。会場には『マジンガーZ』や『勇者ライディーン』、『超時空要塞マクロス』など人気の巨大ロボの内部構造が丸見えです!


最終章では巨大ロボットに魅了された幅広い分野で活躍する識者6人へのインタビューも。巨大ロボットという日本独自のコンテンツが今後どのような展開をするのか・・・・・・。ぜひ、インタビューの内容は会場でご覧ください。


そして最後には物販コーナーもありました。Tシャツや当展覧会オリジナルのめんべい、アクリルキーホルダーなどが並んでいましたよ。
巨大ロボットの原点をはじめ、デザイン、映像表現など創意工夫を目の当たりにできる「GIANT ROBOTS」。ぜひ、巨大ロボットの軌跡を会場でご覧ください。

 

取材・文:深江久美子
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GIANT ROBOTSEVENT

日本の巨大ロボット群像

会場 福岡市美術館 特別展示室
期間 2023年9月9日(土)~2023年11月12日(日)
時間 9:30~17:30
※9・10月の金・土曜日は20:00まで開館(入館は閉館の30分前まで)
料金 一般1,600円、高大生800円、小中生500円
※大学生以下の方はご入場の際、学生証や生徒手帳を提示してください。
※身体障害者手帳、精神障害者保健福祉手帳、療育手帳の提示者とその介護者1名、および特定疾患医療受給者証、特定医療費(指定難病)受給者証、先天性血液凝固因子障害等医療受給者証、小児慢性特定疾病医療受給者証の提示者、および未就学児は観覧無料
イベント公式URL https://artne.jp/giant_robots/

プレイス情報PLACE

福岡市美術館

住所 福岡市中央区大濠公園1-6
TEL 092-714-6051
営業時間 9:30~17:30(入館は閉館の30分前まで)※7月~10月の金・土曜は~20:00
定休日 月曜、年末年始(12月28日~1月4日)、※月曜が祝日・振替休日の場合は、その後の最初の平日
URL https://www.fukuoka-art-museum.jp/

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