
日々是食欲
不景気、内食ブーム、自粛……飲食店はカジュアル街道まっしぐら
2011年04月10日 18:00 by 弓削聞平
ここ数年不景気の影響で外食にお金を使わない人が多くなったこともあり、最近の出店は「安さ」をウリにしたところが多い。これは福岡に限ったことではなく、大手を中心に290円均一とか、焼酎がタダとか、そういう部分のアピールにより集客を狙うところが多いというわけだ。天神にもフードもドリンクもすべて290円という「串かっちゃん」という居酒屋があるが、実際に食べてみると「これで290円ならいいよね」と納得するレベルなのである。なにせ3品料理を頼んでハイボール3杯飲んで1,740円。これってやっぱすごいよな〜。まだ行ってはないが、最近中洲には北九州から270円均一の「ごちや」という焼鳥居酒屋も進出してきたらしい。
フレンチやイタリアンも新しくできるところは多くがカジュアル路線でドリンク込みの客単価が2,000円台とか3,000円台。それらの流れをくんでかくまずか東京でキテいる「バル」ブームも拍車がかかってきたのではないだろうか。「バル」といえばカジュアルでオシャレ。しかも最近のバルはワインにしてもフードにしても侮れない。福岡の場合、スタンディングはかなり稀だが、グラスワインを300円とか400円で飲め、キッシュやパテという気の利いたアテも同価格帯とくれば人気が出るのも理解できる。これなら1時間ちょいつまみとともにサクッと飲んで、1,000円台でけっこうな満足を得られる。店の人は大変だろうが、(人件費も含め)原価が抑えられるよう仕入れや調理に工夫を凝らし、ロープライスを実現している。
具体的に挙げてみよう。警固本通りの「CIDO」は元々とんかつの専門店だったが、今年になって夜はバル業態に変更した。グラスワインは300円からで、パテ300円、牛サガリステーキ400円だ。
同じ警固本通りから少し入ったところにある「Trene」(ここはバルではないと思うが)はグラスワイン450円からだが、少し前から「ワインテイスティングブッフェ」といって1,500円でワイン2時間飲み放題という企画を始めた。スパークリング、白、赤など15種類以上ものワインをセルフで飲むことができる。先日ぼくも行ってきたが、ワインも十分おいしいし、フードも本格的なものをリーズナブルにいただけてかなりイイ。ちなみにぼくらは2人で13、14杯は飲んだ(失笑)。
おそらく当分は和洋問わず、こんな大衆路線の店が増え続けるのだろう。ただ安いだけではなく、質の伴った安さは誰しも歓迎するところだから。
取材・文:弓削聞平
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