日々是食欲
大人の街・西中洲に実力店が集まってきた
2016年08月11日 08:00 by 弓削聞平
以前も書いたことがあるが、西中洲という街が大好きだ。天神、中洲という大商業タウンにはさまれていながら、あのひっそり感、あの異空間な感じはとても魅力的だ。とはいえ、この情緒ある街も少しずつではあるが変化してきた。個人的には残念な方向へ。料亭や昔の家屋がなくなり、どこの街にもありそうなビルが立ち、今までのこの街とは雰囲気の違う店が出来たりして、徐々に他の街との差がなくなりつつある。
しかし残念なことばかりでない。元々西中洲は大人の飲食街であり、実力のある店しか生き残れないところだったのだが、ここにきて、またそういう大人な実力店が集まってきているのだ。
西中洲の一番中洲側にあった料亭「きくしげ」がなくなり、そこに2つのビルが建ったことは景観上は残念なのだが、そこには元々西中洲の他のビルにあった和食の名店「しらに田」が移転し、以前「オーグードゥジュール メルヴェイユ博多」のシェフだった白水さんがフレンチ「ローブランシュ」を開業した。
そして元々「しらに田」があったところには薬院で人気を博していた和食の「周」が名前を「ながおか」に変えて8月2日に移転オープンした。さらに同じビルには、昨年、六本松でなかなか予約が取れない中華料理店「凜丹」も2号店をオープンしている。さらに「藤よし」「あまの」などがある通り沿いには新しいフレンチ「アレナ」もオープンしたし、平尾で熟成肉のグリル「ブッチャー」をやっていた満生(みついき)さんが、「ブッチャー」を売却して新たにビストロ「マーキュリー」を始めた。満生さんは「ブッチャー」を始める何年も前のことだが、中洲(後に薬院に移転)で「マーキュリーカフェ」というビストロをやってたのだが、今や西中洲の代表格である「Goh」の福山シェフは「イル・ド・フランス」の後は、この店で腕をふるっていたのだ。そして来年早々には、また新たに和食店が西中洲に移転してくるという噂も聞こえてきている。
ここ数年、西中洲について(ぼくにとって)あまり明るい話題がなかったのだが、こんなふうにまた新たな世代の実力店がこぞって西中洲に集まってきているのは実に楽しみだ。どうかいつまでも(精神的)大人が集う本物志向の街であり続けてほしい。
取材・文:弓削聞平
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