
日々是食欲
お好み焼きは、断然関西風が好き
2014年08月14日 08:00 by 弓削聞平
ぼくの活動エリアである薬院・平尾界隈には、昼から食べられる関西風お好み焼きの店がないのが非常に不満だ。ってか広島風もないんですけどね。小さい頃はなんだか近所に普通にお好み焼き屋があって、放課後に食べたりしてた気がするのだが、最近はそういう庶民派のお好み焼き屋をなかなか目にしない。それは街中に住むようになったからなのか、数そのものが減っているのかはわからない。でも住宅街とかには昔ほどじゃないかもしれないけど、きっとあるんだろうね。
ぼくが小さい頃(昭和40年代とか50年代)はお好み焼きといえば関西風のことだった。いちいち何々風とか言うまでもなく、関西風しか周りにはなかった。初めて広島風を食べたのはいつだったかなぁ。もしかしたら就職してからかもしれない。九大卒の会社の同僚が箱崎にあった「広島屋」とか言う店に連れて行ってくれたのが最初だったと記憶している。そのときの素直な感想は「これ、お好み焼き?」だ。そりゃそうだよね。それまで20年くらい関西風しか見たことがなかったわけだから。それにしても、同じお好み焼きなのに、関西風と広島風ってあまりに違いすぎじゃないか? ぼくに言わせればあれは同じ「お好み焼き」という料理と言ってはいけないんじゃないかとすら思う。
元々関西風圏だった福岡にも徐々に広島風を出す店も増えたが、やはり未だにぼくの中ではお好み焼き=関西風というのは変わらない(広島風圏出身の人はまったく逆なんだろうけど)。しかし、大名の「あさ山」のお好み焼きはかなり好きな部類だ。作り方としては広島風といっていいように思うが、あのもちもちした生地は広島風とはまったく違い、ぼくのなかでは「あさ山風」と位置づけている。
福岡人のソウルフードとも言える「ふきや」に出会ったのは高校のときだ。かなり通ったなぁ。あれは作り方としては完全に関西風だが、山芋などを入れたふわふわ系とは対極にあるあのむっちりした食感、とてつもない個性を発揮しているマヨネーズとソースは、これまた「ふきや風」と言っていいくらいオリジナリティに富んでいる。ぼくは未だに数カ月に一度は行っているが、人にオススメするのはなかなか勇気がいる。どうやらトラウマになっているのだが、会社員時代、福岡出身じゃない後輩7人に「ふきやに行ったことがないので連れていってくださいよ」と言われて連れていったところ、帰るとき、なんと7人全員が「二度と行かないと思う」と言い放ったのだ。そんな「ふきや」だけど、頻度は減ったもののもう35年行き続けているぼくのような根強いファンもいるし、現在も各店ともすごく流行っている。だけど、赤坂門市場の支店がなくなったのは残念だよな〜。雰囲気もよかったのに……。
今、ぼくのお気に入りのお好み焼き屋は大濠にある「味美(みみ)」なのだが、いかんせんちょっと場所が不便だ。チャリだとちょっと遠いし、地下鉄などでも行けない。もっと頻繁に食べたいな〜。また、友人たちに人気なのが春吉の「好味(このみ)」だ。ここは夜のみの営業で、どちらかというと酒場的お好み焼き屋だ。そういえば渡辺通には老舗の「てぼ」もある。事務所からすぐなのに随分行ってないな〜。近々行ってみよっ。

【1】大濠の「味美」のお好み焼き。【2】「ふきや」のミックス焼き。
取材・文:弓削聞平
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