日々是食欲
年々増える正月営業はスーパー・デパートだけじゃない。
2011年01月11日 08:00 by 弓削聞平
2011年、最初のコラムだ。これを書いてるのは5日だが、すでに正月気分はすっかり抜けてしまった。っていうか、そもそも正月気分というのが以前ほど感じられない。その1つの要因は年末はどこの商業施設も大晦日まで営業し、初売りも年々早くなっていることが挙げられる。最近では1日から初売りをするところさえあって、そうなると当然元旦から街に買い物に出かける人もいるわけで、以前はのんびりしていた正月の天神エリアも元旦から活気ありありなのだ。
大手のファミレスやチェーン系はともかく、最近は個人経営の飲食店も年末年始に営業するところが増えている。ぼくが普段通っている小さなお店でも「今年は元旦から開けますよ」っていうところが何軒もあった。それってなんでなんだ? まぁ、ぶっちゃけ売り上げ確保ってのもあるだろう。個人の飲食店なんかは休みが増えればそれだけ売り上げが落ちるわけで、年末年始だからと1週間休んだら、1週間ノーゲストってのと同じことだ。いや、厳密にはバイトの人件費とか光熱費はかからないからまったく同じではないけれど、収益はないわけでこれは商売としては非常に苦しい。特にここんところの不景気で日々の売り上げは落ちているところがほとんどであり、通常の月でさえまさに“カツカツ”のところばかりなのだから。
のんびり休んでる場合じゃないということだけでなく、前述のように元旦から皆が街に出るようになったことでビジネスチャンスととらえるというのもある。特に街の中心部の店の場合、開ければ案外お客が来るというのもある。開ける店が増えたとはいえ、ほとんどの店は閉まってるわけで、そうなると開いてる店にお客が集中するのは当然だ。自分が、あるいはスタッフががんばれるなら開ければ“おいしい”というのもまた事実だろう。あるワインダイニングはさすがにスタッフまで年末年始に働かせるのはかわいそうということだろう、「年末年始は休まず営業しますが、フードなしのバー営業とします」という告知をしていたのでオーナーだけで営業するつもりだったのだろう。年始のお客の入りを確認してはないが、きっとにぎわったのではないだろうか。
この傾向にはまだまだ拍車がかかるに違いないが、新聞によると「正月は正月用品しか売れない」という理由で、逆に閉めるようになったスーパーもあると聞く。流通各社の動きは多方面に影響を与えるが、博多駅関連もキャナル2も勢揃いする来年はどんなふうになるだろう。
取材・文:弓削聞平
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