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LOVE FMのDJ Sachが“けんせつ小町”に聞いてみた!

2023年10月12日 15:00

「けんせつ小町」をご存知ですか?「けんせつ小町」とは建設業で働くすべての女性の愛称です。
建設現場で働く技術者、技能者、建物の設計者、技術を開発する研究者、それからプロジェクトを進める営業担当、会社の運営を支える事務職など、活躍の場は多岐にわたります。一般社団法人日本建設業連合会(通称:日建連)九州支部では、九州エリアの「けんせつ小町」の活動を支援したり、建設業にかかる諸制度をはじめ建設産業における内外にわたる基本的な諸課題の解決等にも取り組んでいます。
 

今回は、けんせつ小町として活躍する前田建設工業株式会社九州支店土木部 前田拶季さんにLOVE FM「スイッチオンDAYTIME」DJ Sachがお話を伺いました。


――土木・建築分野で働こうと思ったきっかけを教えてください
私は好奇心が旺盛で、さまざまな分野に興味をもっていました。高校3年生の進路を考える頃に見たテレビ番組で、水質汚染や水不足により発展途上国の子どもたちが亡くなっているということを知り、井戸を掘れば子どもたちを救えるのではないかと思い、土木の分野を志しました。
 

――現在はどんな仕事を担当していますか?
約3年間の工期で行われる、福岡都市高速道路の千代~博多駅東間の橋梁補修工事に携わっています。現在は計画段階で、工事の案内チラシをどこに配るか、仮囲いをどこに設けるかなどを考えたり、各工種の施工方法や出来形・品質の測定方法などを計画するのが主な業務です。土木の現場というと実際に施工を行う?と思われるかもしれませんが、計画書を作成することはもちろん、協力会社さんを怪我させないように現場環境を整備する、進捗状況を管理して工程を守るなど、工事を円滑に進めることが主な仕事です。
 

――入社して3年が経ちましたが、資格などの取得はしていますか?
昨年はコンクリート技士の資格を取りました。いまは、3年の実務経験を得たのでようやく1級土木施工管理技士に挑戦できるようになりました。1次試験が終わって、いまは2次試験の勉強中です。これまでの経験を問われる記述問題が多いので、これまでに経験した品質管理や、安全管理などを思い出しながら勉強するのが新鮮で面白いです。
 

――やりがいを感じるのはどんな時ですか?
これまでの仕事では、竣工に立ち会う機会が多くありました。鉄道の高架化に伴う歩行者通路の施工に携った時は、駅の出口が1箇所だったのが2箇所になって人の流れが変わる瞬間に立ち会えたり、また羽田空港国際線の旧整備場の造成工事に携わった時には飛行機の動線を替えるための盛土を竣工させたりした際には、特にやりがいを感じましたしワクワクしました。
 

――経験を積んで変わってきたことはありますか?
いままでは短期間で転勤することが多かったですが、今回の福岡都市高速の仕事は竣工までの3年間携わることができる長期の仕事です。「竣工までがんばってくれ」と土木部長に言われたので、ますますやる気が出ました。また、この工事を受注する際の入札で、初めて私の名前を担当者の一員として使ってもらえたこともうれしかったです。工事は総合評価方式にて入札されますが、この方法は施工実績や工事に携わる人材によって点数が付き、その項目の1つに女性技術者がいると加点される項目があります。私がいることによって、評価が上がることにやりがいと責任を感じました。
 

また働くうえでの改善点に気づくようになったのも成長のひとつだと思います。今回の現場では、私が提案したことにより新しいヘルメットが採用されました。これまで使っていたヘルメットよりも高さが抑えられているので、狭い吊り足場内で頭をぶつけることが減り、また軽量タイプなので首への負担も軽くなりました。こういった改善点がスピーディーに受け入れられる社風も働きやすさに繋がっていると思います。
 

――仕事の必需品を教えてください
土木系の人みんなに共通するかもしれませんがコンベックスは必需品です。いつも腰につけてすぐ使えるようにしています。もうひとつは、東京から福岡に異動になった今年の4月に上司に「がんばって来い」ともらったシャープペンシルです。墨出し(現場作業時、工事の進行に必要な線などを書くこと)に使う芯が太いシャープペンシルなのですが、ノック式で使いやすくスタイリッシュなところが気に入っていつも持ち歩いています。
 

――プライベートのことも教えてください。どんな趣味をお持ちですか?
小さい頃から父の影響でゴルフを楽しんでいます。建設業界はゴルフが好きな人が多いので、やっていてよかったと感じます。休みの日にはゴルフに行くほか、先輩や後輩とごはんを食べに行くのも楽しみですね。地元が福岡なので、実家でBBQを楽しんだり、博多にご飯を食べに行ったり…食べることを楽しみに生きています(笑)。
 

――これからの目標を教えてください
まず、この現場を無事に竣工させることが目標です。3年間のうち8割くらいが夜勤になるのでがんばろうと思います。また、水資源問題に着目してこの業界に入ったので、いまは海外に募金を送るくらいですが、将来は技術的に貢献できればと思っています。
 

――最後に、メッセージをお願いします
この業界に入るとき、いろいろ調べても実際に何をする仕事なのかよくわかっていない部分がありました。外から見たり聞いたりしてもわかりづらい業界で、経験しないとわからないことも多いと思うので、興味がある方は見学会やインターン制度を活用して、実際に現場を見てみて欲しいと思います。
 

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