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過去と未来を繋ぐイルパラ、春吉のシンボリックな存在はいつまでも!
2023年10月02日 18:00 by 深江久美子
日本におけるデザイナーズ・ホテルの先駆けとして、「ホテル・イル・パラッツォ(以下、イルパラ)」が春吉エリアに誕生したのは1989年。20世紀を代表する世界的な建築家アルド・ロッシ氏と、日本を代表するインテリアデザイナー内田繁氏が手掛け、精鋭なクリエイターたちが参画したという稀に見るホテルです。

時の経過とともに何度か改修が加えられているイルパラ。運営元がワンファイブホテルズ株式会社に変わり、コロナ禍の3年間に熟考を重ね“イル・パラッツォを原点に戻そう”というテーマのもと、リ・デザインプロジェクトがスタート。大改修を経て、レジェンドたちへの敬意を表す新しいイルパラが2023年10月1日に誕生しました。

入口の扉を開けると真っ青な空間。地下異空間への結界を表現したエントランスは青い光のトンネルとなっており、そこからエレベーターで地下フロアへ。普通のホテルでは階上で集約されるレセプションやレストラン、バーなどパブリックな空間が広がっています。

Satoshi Asakawa
伝説の黄金郷「エル・ドラド」と名付けられた約130名の大型ラウンジ。ストライプや列柱、赤・青・緑の配色など、ホテルが持つオリジナルのデザインを前面に取り入れリ・デザインされています。

正面にある黄金のファサードはアルド・ロッシ氏がデザインした同名のバー「エル・ドラド」の内装から一部を移築したもの。手前には内田繁氏のインスタレーション作品「ダンシングウォーター」が配置され、二人のレジェンドの共演を見ることができます。

仕切りのないラウンジスペースの横には内田デザインの世界観そのままのカウンターバー。横のエレベーターから客室へ行くことができます。

2Fのエレベーターホールにアルド・ロッシ氏のドローイングがプリントされた鏡と、内田氏がデザインした時計「DEAR MORRIS」。ドローイングの原本は当ホテルの設計提案時のものなんだそう。

客室廊下にもかつてのボキャブラリーを再解釈して空間に応用。大胆で印象的なストライプや格子を用いて、現代的な色使いにチェンジ。地下の間接光や客室廊下へのイメージにつなげています。

2Fにも客室を新設し、ほかのフロアの客室も全面改装していました。プライベートな空間は穏やかで快適にということで、現代感覚を活かしたデザインが採用されています。家具は内田氏のデザインをオマージュして、落ち着いたカラーでまとめています。

客室アメニティもチェック!カップもグラスもシンプルで素敵です。コーヒーや紅茶が用意されていました。

大胆にも真っ黒な壁のお風呂はとってもスタイリッシュ。洗い場のスペースがあるのって嬉しいですね。

天井高が約4メートルもある2Fの客室にはバルコニーも!外気にふれることができるなんて開放感があります。

Satoshi Asakawa
建築界の巨匠とデザイン界の第一人者が手掛けた伝説のような「ホテル イル・パラッツォ」。春吉エリアのイメージを一変させ、都市における建築デザインとしても注目されました。34年の時を経て新たに生まれ変わったイルパラは、今後も当初の価値はそのままに鎮座します。
取材・文:深江久美子
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