グルメ | 新店舗オープン

医食同源で奏でる「食労寿」の薬膳鍋と薬酒で朝スッキリ?

2020年10月20日 12:00 by 深江久美子

はじまりは東京・赤坂にあるレストラン「CROSS TOKYO」で、3年前より冬限定の特別メニューとして提供していた鍋。新型コロナの影響もありECサイトのみで販売していましたが、この度、薬院に店舗を構えることになりました。その名も「薬膳ブイヨン鍋酒場 食労寿―CROSS―」。福岡では珍しい和漢洋をテーマにした食労寿鍋がメイン料理なんです。

12種類以上の旬の野菜からとったブイヨンベースに、35種類以上の生薬・漢方・スパイス・ハーブを配合し、丸鶏と豚足で長時間煮込んだスープが使われます。薬膳鍋と聞くと滋味深い印象を思い浮かべますが、雑味のない澄んだ味に。
聞けばオーナーの井上さんは、アメリカとフランスの2か国で料理を学んだ経歴の持ち主だとか。渡米先で料理に魅せられ、その経験があってこそ、和漢洋が奏でる味なのです。余談ですが、本来の留学の目的が料理ではなかったというので驚きです。

前述したようにスープがすごい食労寿鍋ですが、九州の素材を使うなど地産地消を実践。千切りした新鮮な旬の野菜を、薄~くスライスした特選豚で摘まんでしゃぶぶしゃぶ。野菜と一緒にいただくのが最高の食べ方なんだそう。タレは糸島の有機レモンを使ったポン酢、三原豆腐店の豆乳を使ったオリジナルの2種類。味の変化を楽しむことができます。

食労寿鍋は3,800円、4,800円、5,800円(各税抜)からなる3つのコースでいただくことができます。特に4,800円、5,800円のコースは漢方だけを食べて育った「漢方三元豚」という貴重なお肉に!脂がくどくなく通常の豚肉と全然違うんだとか。これは味わってみたくなりませんか?豚肉の食べ比べもメニューにあるのでぜひ。
※3,800円のコースでも+500円で漢方三元豚に変更可能
※単品の食労寿鍋(2,700円・税抜)は21時以降で注文できます

アラカルトメニューにも力が入っています。お話を伺った「ゴマサバサンバ!?(1,500円・税抜)」は博多名物のゴマサバ。洋食を極めたお店として、新たなゴマサバの食べ方を提案しています。佐世保のハーブに特製ハーブ胡麻だれを絡めてパクリ。生唐辛子がピリっとアクセントに。「踊りたくなるくらい美味しいよ」ってことらしいのですが、思わず小躍りしちゃいそうですね(笑)

特筆すべきは鍋だけではありません。和漢洋才の世界に合うお酒にもご注目。ビオワインはもちろんですが、10種類以上の薬酒が揃うのはこちらのお店だけじゃないでしょうか?ショウガやレモングラスなどのお馴染みのハーブに、ビワの葉や龍眼肉を使った薬膳レモンサワーや薬種カクテルなど、自然の摂理に合わせたお酒が豊富なんです。飲み過ぎは注意ですが、心行くまで食べて飲んでと楽しんでも罪悪感が消えそうですよね。

食に感謝して長寿を願うという思いが込められた「食労寿(クロス)」。交わるという意味合いも持ち、人々が交わる拠り所でいたいとオーナの井上さんは話してくれました。酒場と健康とでは相反しているようですが、体や心にとって大切なものを気付かせてくれそうです。

テラス席も完備!

苔とハーブが共存する囲い。よく見るとレモンがなっていました。


※外出の際はマスクや手洗いを忘れずに。3密を避けながらお出かけしましょう。
 

取材・文:深江久美子
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プレイス情報PLACE

薬膳ブイヨン鍋酒場 食労寿―CROSS―

住所 福岡市中央区薬院2丁目14-16 1F
TEL 092-753-6329
営業時間 ランチ/土日祝12:00~15:00(OS14:00)、ディナー/17:00~24:00(OS23:00)
定休日 水曜、第一、三火曜

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