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グルメ | 新店舗オープン
天神エリアに激震走る! 今泉にあの"ガンソ"がやって来た!
2018年04月28日 12:00 by 森 絵里花
この看板を見て「!?!?!?」と、驚いた方も多いのではないでしょうか。そう、言わずと知れた福岡のソウルフード「元祖 長浜」のラーメン。3月20日(金)に『元祖ラーメン 元長屋(ガンナガヤ)』がオープンしました。これまでにガンソ系のお店は多数開店していますが、天神エリアでは初登場!
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場所は、ビックカメラ天神1号館のほど近く。国体道路沿いの「アパマンショップ」と「伊都きんぐ」の間の路地を薬院方面に入りましょう。
入口横にはご覧の通り、「屋」を彷彿とさせる券売機が。メニューの構成も、金額も「屋」と同じ、ラーメン1杯500円ですね。(個人的には、替肉、焼酎、という表記を見ると、無性にテンションが上がります。)
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ここで少しおさらいしておくと、いわゆる「ガンソ」や「ガンナガ」と呼ばれるお店の代表格は3軒存在します。1軒目は、“屋(ヤ)”と呼ばれる起源の店「元祖 長浜屋(長浜)」。2軒目は、“家1(ケイチ)”と呼ばれる「元祖ラーメン 長浜家(大手門)」。3軒目は長浜にオープンしたものの、その後川端商店街へ移転した “家2(ケニ)”と呼ばれる「元祖ラーメン 長浜家(上川端町)」です。
※3店舗は系列店ではなく、経営はすべて異なります。
何の情報ももっていなかったので、店内に入るまで「本当にあのガンソ」なのか半信半疑でしたが……。
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これよ、この雰囲気よ(歓喜)。やかんとプラスチックの湯飲みにグッときます。チビッコ諸君へ向けた「アブナイ」の看板はありませんが、この雰囲気はまぎれもなくあの“ガンソ”ですね。
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店主の稲井さんは、「屋」(工事前・ファミリーマートの横にあった時代)で3年、「家1」で9年にわたり経験を積み、この度自身の店を開店させました。店名は「家」を入れて「家3」にしようかと迷ったそうですが、初代の親父さんが作っていた「“ガンソ”の元祖の味」や、思いも大切にしたい。そこで「元祖ラーメン」と「屋」を掲げることに決めたそうです。
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それではさっそく、こだわりの一杯をいただきます。「かたさは〜?」と聞かれたら、好みの硬さを注文しましょう。特に指定がなければ「ふつう」と伝えればOK。私は基本「バリカタ」or「カタ」です。もちろん『元長屋』でも「ベタナマ」「ベタカタネギヤマ」「ナシカタ」「ナシヤワ」……と、脂の量、麺の硬さ、ネギの量を好みの加減で注文できますよ。
<ガンソ基本用語集>
【脂の量】ベタ…脂多め、ナシ…脂なし/【麺の硬さ】ナマ…湯にさっとくぐらせた程度の生麺、バリカタ・カタ…超硬い麺、硬い麺、ヤワ…柔い麺/【ネギ】ネギヤマorネギオオメ…ネギ多め、ネギナシ…ネギなし
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スタッフさんが平網みを巧みに操り、麺を湯切り。あっという間に一杯が完成。
はい、「カタイタマ〜」!
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見た目でもわかる通り、スープがシャバシャバしておらず、白濁感がしっかりとある仕上がり。一口すすると豚骨の旨味がグイッと押し寄せ、味わいに甘味や深みを感じます。「これはアタリですね!うまい!」と、久々のガンソに興奮して口を滑らせたところ、稲井さんがニヤリ。
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「昔は24時間営業やったけん、どうしてもスープの味にバラつきが出て、薄い日、濃い日があった。味の好みはいろいろやけど、濃い日をアタリっていう常連さんも多いね。でも、元々の親父さんが作りよった、35年くらい前のスープはブレがなかった。この店でもブレなく、いつも自分が美味しいと思う安定した味を届けられるよう、豚骨の下処理からこだわっとります」。
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さらに「何だか肉もしっかりとしていて、塩加減も少し抑えられているような…?」という私に、またもや稲井さんニヤリ。
「肉はこのスープに合わせて味加減を調整して、和食の料理人さんに特別に作ってもらっとるんよ。コクがあるスープに塩気が強すぎる肉やと、味のバランスがとれんけんね」。
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さらに「麺も何だか太さや重みが違う? ボソボソ感がなくてリッチな感じがします!」という私に、にっこり。この日最上の笑顔をくれた稲井さん。
「これはオリジナル麺。一定の温度に保った麺倉庫で丸一日寝かせて、さらにバリッと乾燥させるのがこだわりたい。水分をしっかり飛ばすことで、しなやかさと、特有の“ブツッ”っていう小気味いい歯切れの良さが生まれるんよ」。
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左側が、しっかりと乾燥させた自家製麺。まだ乾燥が足りない右の麺と比べてやや細く、バリッと感があるように見えます。
実は稲井さん、“家1”では製麺も担っていた麺のプロ。使っている粉やその配合は、“屋”と“家1”で同じだそうですが、“屋”から“家1”が独立オープンする際に、スープに合わせて麺の太さを変えたのだとか。麺の違いを食べ比べてみるのも楽しそうですね。
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卓上には、おなじみの4点。コショウ、紅ショウガ、ラーメンダレ、すりゴマがあります。堅苦しいことは言わず、好きなように味わいましょう。
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父親が漁師をやっているもので、長浜鮮魚市場帰りのメシといえば「ガンソ」「ラーメンといえば元祖」と、育てられてきた私。まさにソウルフードです。飲んだ後や疲れた日に、無性に恋しくなることがあるのですが、これからはタクシーをとばさずとも、近場でも味わえるなんて……!嬉しすぎます。
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“屋”の伝統を受け継ぎながら、“家”の良さを取り入れ、さらに稲井さんのこだわりを詰め込んだ『元長屋』。昼も夜も、飲んだ後も気軽に寄れる、天神エリアの“ガンナガ”として、行列ができる日も近いかも!?
【元祖ラーメン 元長屋】
営業時間:11:00〜翌3:00 ※売り切れ次第終了
電話番号:なし
定休日:なし
取材・文:森 絵里花
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